「宇田川源流」【現代陰謀説】 アスリートを人質に取られた上での外交
「宇田川源流」【現代陰謀説】 アスリートを人質に取られた上での外交
金曜日は「現代陰謀説」をお届けしている。陰謀ということに関して、「外交の裏側」というようなことで使っていることもあるが、しかし、それだけではなく、ある意味で「深慮遠謀」というような感覚で「現象を利用する」ということも陰謀の中に含まれる。嫌、そのようなほうが正しい「陰謀」なのかもしえれない。
そのような意味では「何か予定されているイベント」をどのように使うのか、または「自然災害や事件などの突発事象をどのように自分たちに有利に利用するのか」ということが片方でありながら、もう片方で「もともと予定されているイベントや動向に対して、その内容を吟味し、そしてその内容を利用したことから様々な内容を決定する」ということがあり、それをどのように考えてゆくのかということがもう一つ方向にある。全社が「瞬時対応型」であるのに対して、後者が「計画型」ということになる。
さて、今回は「北京オリンピック」ということがある。これは数年前からわかっていたことであり、また、そのオリンピックに関して利用するという発想をするということになれば、それは様々な事ができる。
このような場合にはオリンピックがどのようなことなのかということを分析する。そうするとこのような形になる。
・ 世界から人が警戒せずに集まる
つまり、無防備で警備員などを伴わない選手や元首、スポーツや文化担当の閣僚などが世界から一堂に会する(外交的ボイコットをした国でも選手は参加する】
・ その人々が常に居場所が明確である
つまり、いつでも尾行したり、管理したり、拉致したり軟禁監禁校則をすることが可能
・ 報道陣が多く来ているがいつでも報道規制をできる状態
つまり、スポーツの報道以外の報道をすべて制限することができ、場合によっては報道機材を使わせないなどの措置が可能
・ 世界の関心はスポーツにある
つまり、世界は台湾問題や尖閣問題などの政治的な問題には興味がなく、また世界の報道機関のニュースが一時期そのような政治よりもオリンピックが大きくなる。
このような状況が生まれることになるのである。
ここに向けて何らかの準備ができる可能性が大きいということになるのではないか。
一度入ったら閉幕まで帰れません 外部と隔絶、北京五輪のバブルとは
北京冬季五輪が2月4日に開幕する。
昨夏の東京五輪と同じく、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、選手団や大会関係者などを「バブル」の中に隔離しながらの大会となる。大会を取材する朝日新聞記者が1月23日、バブルの中へと足を踏み入れた。
■「無事にバブルに入れるだろうか」
開会式が開かれる国家体育場(通称・鳥の巣)から南に約3キロ。私は「北京福建ホテル」のゲートの前に立っていた。
爽やかな青色のゲートには、でかでかと中国語で「酒店出入口」。その下にはこう書かれてあった。
「このホテルはバブル管理下にあります」
ここから先は五輪のバブル、つまり外部との接触が切り離された空間となる。
上海に駐在する私が、五輪取材のために北京入りしたのは16日。上海でも変異株「オミクロン株」の感染者が確認されていた。そのため、出入りの管理が厳しい北京市に入れなくなるのを恐れ、早めに移動することにしたのだ。
その後は北京市内でも感染者が確認され、バブルの外でもピリピリしたムードは日増しに高まっていた。
「無事にバブルの中に入れるだろうか」
ホテルに向かうタクシーの中で、胸の鼓動が高まるのを感じた。
ホテルのゲート前で、タクシーから降りると守衛に「宿泊者か」と聞かれた。
PCR検査の陰性証明とワクチンの接種証明をスマホで提示すると、守衛は自分のスマホで撮影し、中国のSNS「微信」のアプリを使って誰かに送っていた。五輪の取材許可証も見せて、ようやくゲートを開いてくれた。
■目の前にあるスーパーにも…
大小のスーツケースふたつと段ボールなどを抱え、ゲートを越えた。
振り返ると道路の反対側にあるスーパーや重慶料理店が見えた。目の前にあるのに、あと取材を終えるまで1カ月以上は行くことができない。日常の暮らしから切り離されるかと思うと気がめいるが、覚悟を決めた。
バブルの中のホテルに入った。ロビーや部屋は清潔で明るい雰囲気だ。従業員や清掃員は防護服ではなくて制服姿。医療用マスクとフェースシールド、ゴム手袋を身につけていた。
五輪を取材するメディアは毎日、PCR検査を受ける必要がある。ホテルにも検査会場があり、到着した日の夜にも検査を受けた。
開幕までまだ10日以上あるためか、宿泊客は10人弱しかいないようだった。
ただ、ここに泊まっているのはメディア関係者だけではなかった。20代の男性従業員に聞くと、「ホテルで働く私たちも五輪が終わるまで全員泊まります」と言う。PCR検査をしてくれた看護師は、「五輪が終わってもすぐには帰れない。計3週間の隔離があるのよ」とも教えてくれた。
バブルに一度入ったら、自宅に帰ることは許されない。東京五輪でも同じようなバブル方式が採用された。だが、東京では取材記者は公共交通機関を使うことができ、自宅に帰ることもできた。それに比べると、北京の運用は格段に厳しい。
2022年1月26日 18時0分 朝日新聞デジタル
https://news.livedoor.com/article/detail/21573492/
習近平主席とバッハ会長が会談「北京五輪は予定通り開催」
中国の習近平国家主席とIOC(=国際オリンピック委員会)のバッハ会長が北京で会談し、習主席は「オリンピックは予定通り開催する」と強調した。
北京の釣魚台迎賓館で25日に行われた会談で、習主席は「オリンピックの準備は完成し、順調かつ予定通りに開催する」と強調した。また、「開催は国際社会の支持を得ている」とし、人権問題などへの批判や外交的ボイコットが相次ぐ状況を気に留める様子は見せなかった。
一方、バッハ会長は「春節おめでとう」と中国語で応じ「成功を信じている」と述べた。また、3億人以上のウィンタースポーツへの参加を実現したという中国側の主張を「偉大な成果だ」と持ち上げる一方で、「スポーツの政治問題化に反対する」と述べ国際社会の動きに神経を尖らせた。(ANNニュース)
2022年1月26日 10時22分 ABEMA TIMES
https://news.livedoor.com/article/detail/21570684/
まず習近平国家主席は「予定通り行う」ということをバッハ会長と確認した。つまり、上記のメリットのあるイベントの期間を固定することができたということになる。そのうえで、何が起きるのか。
単純に、まずは「選手村」を「バブル方式」としてコロナウイルスの感染しないようにするという行為を行う。「安全を守る」「感染しないように他と分離する」ということは、単純に、「隔離する」ということを同じである。日本のバブル方式の昨年のオリンピックを見たように、基本的にはバブル方式というのは選手を一か所に隔離するということになる。単純に言えば「人質の撮った状況と同じ」ということであり、また使い方によっては「人間の盾」になる。ついでにここにいる人々は世界トップクラスのアスリートであり、ファンも多く、発信力も強い。ついでに、マスコミも来ているのであるから、世界に何かのメッセージを配信するニは最も都合がよい。もちろん、オリンピックはそのような政治的なメッセージを出す場所ではないのであるが、しかし、その内容は逆に戦争状態になれば、「正当性を主張する場」にもなりうるということになる。はっきり言っておくが、オリンピック憲章などの規則は守る人がいることで意味があるのであり、守らない人には何の意味もないのである。これは憲法9条の議論も全く同じで、武器を使う相手に憲法9条は無力なのである。
つまり「人質が自分たちから喜んで警備も連れずに集まってくれた」ということであり、またそれを人質にとったところで、
IOCなどは、その相手である中国に対して制裁を加えることのできる機関ではない。本来政治的な多一縷の目を持つ国での開催や軍事的な威圧を加えている国では開催をしてはならないはずであるが、欲と金に目のくらんだ現在のIOCでは、そのようなことは盲目である。
そのような状況で、「台湾」問題はどのようになるのかを考えるべきではないか。少なくとも「一度入ったら出られません」ということであり、現在マスコミなどで行っているように、中の管理がほとんど「ロボット」つまり「中国人が全くいない」という状況であれば、当然に「簡単に人質になる」ということを意味しているのである。そのような状況で安心して政治的な問題を中国とこのオリンピック期間中に議論できるのか。中国と連携しているロシアとウクライナ問題を話すことができるのか。
そのような陰謀が仕組まれたオリンピックが、開幕したのであるということを認識しておくべきではないか。