"タギリ"と"藤波"

音を立てて流れる激流域。

最大潮流の時刻となると潮が速すぎてうねりながら波打ち渦巻いて、下から水が湧き上がって巨大な円形のスベスベした盛り上がり…"タギリ"と呼ばれる現象が見られます。

タギリは、水深のある場所を流れる潮流が岩や浅い場所に当って出来た昇湧流が、潮流がとても速い時に海面を押し上げて姿を見せている現象です。

中央は水が湧き上がっていて、縁では引き込まれる水と周りの水によって出来た渦が大きな円形になっています。

また、速い潮流が浅い場所を通過して深い落ち込みの上を流れ込むと、細かい三角波が連続して連なる"藤波"という現象もあります。

引き込まれる水が川のような動きとなって波を作ります。

タギリと藤波はちょうど真逆の地形となりますね。

タギリと藤波はどちらも小魚がプランクトンを捕食しようと集まって来るような乱流の目印になります。