かっこうはイメージで[はじめての即興作曲52]
小3部形式の2曲目
3拍子の曲で、必ずと言っていいほど出てくる曲ですね。(昔はそうでした。汗)
最後の3段目は[a][c]どちらでも。
どちらの考え方もある、というお話をしました。
時代によって、
見方によって、
感じ方によって、
みんな違うので、作曲者がそうだと言っても、
受け取り側が違ったら、
曲の完成と共に、みんな違う解釈になって流れていくと
ある作曲家の方が、おっしゃっておられましたが、
そうだと私も感じます。
もし、レッスンで、子どもたちが、
それはC!
だって、こうだもの!
と言ったら、それを尊重してあげたいと思います。
先生は、Aと習ってきたから、それは間違いです。
という伝承芸術ではないのですから。
いつも主人と問題になるのが、国語の文章問題の解答。
なぜこういう回答になる!?と、
ぶつぶついうのです・・・(笑)
今、論語のさまざまな書籍を読んでいるようですが、
この本の解説は、どうのこうのと・・・
お付き合いが大変です。
その人の人生観が、ものをいう解説。
平たい解釈もあれば、深い解釈もあり、
このかっこうの解釈も、あの時は、こう言っていたけれど、
今は、こう思える。
という風に、変わってもいいと思います。
そのアナリーゼの解釈によって、演奏も変わっていくのでしょうね。
今回私は、それぞれABCとし、
Aは、カッコウが、カッコーカッコーと木に止まって鳴いている
Bは、あちらの木に飛んで、こちらの木にも止まって、
Cは、ほーらほーらと呼びかけている詩のようですが、
メロディーだけの印象で思うのは、
遠くの方に、カーッコー カーッコーと飛んでいった
というカッコウが、森の中を自由に飛んでいる様子を表した曲
という解釈です。(笑)
TBSテレビ プレバトで俳句の夏井いつき先生の解説を伺っていると
俳句にも、遠近感を出している表現がよく出てきます。
色や香りなど、言葉から、直接書かれていなくても、漂ってくる。
そういった表現もありますね。
音楽も、感じ取れることがたくさんあると思います。
ドイツ民謡に、日本訳や作詞がなされた曲のようですね。
この原曲を、先に前の文章を書いた後で知ったのですが、日本語訳とは、意味が違って
やはり森の様子や自然を歌った歌のようですね。
そして、カッコーと鳴くメロディーも、C 3段目と同じですね。
原曲でいうと、a b a' という形ですね。
クーック クーックと鳴くのですね。
こちらの曲では、 aaba と綺麗に並んでいますね。2部形式に。
編曲された方の表現ですね。
今回は、楽譜を見るだけの分析だけでなく、
曲を聴いて、イメージを膨らませて、アナリーゼしてみましょうという提案と、
原曲を聴いて、考えてみましょうという提案でした。
このドイツ民謡も、きっと歌詞やメロディーの違うものがあると思います。
今回見つけられたのは、この歌でした。
うっかり(汗)
紫の丸く囲った部分は、前回したように、即興して変えてみましょうという部分です。
そして、中間部 今回は、2度上がったゼクエンツ(同形反復)
ここの2小節分を変えて、作曲してみましょう。
ワークショップでは、この2段目の最後の小節 ソーミが
3段目にも、引き継がれてソーミ ソーミと弾くところ
3回も、ソーミと弾きますが、
子どもたちの中には、1回飛ばして弾いてしまったりします。(笑・汗)
読譜・フレーズ感など、色々考えてしまいますが、
「森や山に、カッコーと響いている!様子」とお話になった先生がいらっしゃいました。
素敵なイメージをありがとうございました。