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Fashion source: Daily Journal

歌のレッスンにも守破離がある。

2022.02.07 03:10

 ただいまレッスンをしている曲は、『Your Song』です。2019年にもやっていた曲なのですが、さらに深めようということで、パンデミックでしばらく空いてからのレッスンは、逆行しています。同じ曲をやるということは、その先の境地へ行けるという意味でもあります。

 いままでは、「音符通りにきちんと歌う」ことに注力を注いできました。すると真面目な私は忠実に歌うので、ピアノに例えるならば、「教科書通りに弾いている」みたいなかんじで、ぜんぜんフジコ・ヘミングさんではない、(笑)という状態です。

 歌をレッスンしている者としては、教科書通りに歌うことがまずは安全であり、確実であり、下手にはならない感じであるので便利なのですが、なぜ、プロが歌うあの情緒が出ないんだろうか? と多分数年は悩んできたと思います。どうすればその先へ行かれるのか? このまま教科書通りをしっかりやれば、進めるのか? 守破離で言えば、「破」ができていないことにもどかしさを感じていたのです。

 ところが今回のレッスンでは、「すきな歌い方で歌ってみよう!」と先生がおっしゃるではないですか! そういえば、エルトンがYour songを歌うとき、教科書と違う音や言い方で歌っていたり、レディ・ガガが、Your Songをカバーするときも、レディー・ガガ風の歌になっていたり、つまりそういうことをやってみよう!となったのです。

「ひとみさん、ものまねするくらいだから、そっちもできると思う」という、ポジティブな言葉で先生が励ましてくれたおかげで、はじめてのわりに、適当なYour Songを歌うことができました。(笑)

 そしてそのあとに、もう一度教科書の歌い方に戻ってみると、なんだか教科書でもなくなっていたのです。びっくりしました。

 フジコさんと辻井さんのカンパネラが全く違うように、同じ歌でも歌いてが違えば違うように聞こえてくる、そんな境地へとようやく歩みを進められたようです。ここまで10年かかるものですね。

 力を抜いた、いい意味で適当な「Your Song」に仕上がるでしょう。(笑)