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ガーデンリフォームと植木屋(その2)

2022.02.07 03:30

世田谷の植木屋『庭竹』です。

前回のblog「ガーデンリフォーム」の続きになります。

さて、今回の追加素材その2ガビオンです。昔は蛇籠(じゃかご)と呼びましたが、ここ数年エクステリアの業界ではオシャレ素材として注目されています。今回のお庭では黒く(艶消し)塗装して使用します。

と、ここで問題発生。通常ガビオンは三対のパネルで構成されなければ成立しませんが、製品の一対にサイズ違いが有ります。

すぐさま問い合わせをしたところ誠実なメーカーさんの迅速な対応で、翌日には手元に届き工期中に納める事が出来ました。

今回のガビオンには一般的な割り栗石を使いましたが、中に入れる石やその他の素材で印象がかなり変わると思います。栗石に限らず石は汚れていますので、ひとつずつ洗いながらグリッドの中に放り込みます。

ガビオンのサイズにもよると思いますが、施工に熟練の必要もなく、手軽に構造物が出来ます。モルタル等を使わずに石が素朴に積み上がる様子がガビオンの面白さかと思います。

植物は色味と質感を基準にシンプルなものをチョイスしました。スペースも限られていますから、ごちゃごちゃと植えては台無しになりますので、色を添えるような感覚と言えばいいのでしょうか。仮に配置してバランスを吟味します。

植物を植えたら砂利を入れます。このお庭の景石はグレー系が主体ですから、茶系の伊勢砂利をチョイスしました。いつも思うのですが、お庭は砂利を入れるとパッと明るくなります。

砂利まで入れたら、景石など水洗いで綺麗にします。石本来の色や質感が出てきますので庭全体の発色がよくなります。味で言えば雑味、音で言えばノイズを取り除くような感覚です。

お庭と室内の境は人工芝を敷きます。「此処に小さなテーブルを出してビールを飲んだらいいだろうね」とお客さんがおっしゃいます。

お庭はこれで完成です。まだ外講仕事が残っていますが、これで一区切りです。

画像左手のガビオンがお庭の仕切りの役目となります。当初四つ目垣など考えていましたが、今回のお庭ではガビオンで正解かと思います。

仕切りの奥のスペースはお客さんの方でなにかお考えのようです。

積み上げた枕木は窓状に隙間を開けてありますし背面はスペースを取ってありますので、LEDなど照明を設置すればお庭に光と影を演出出来ます。

小さなスペースですが枕木やガビオンで高低差を作り、光や影が奥行きを実際のスペース以上に演出します。

以上、庭竹のガーデンリフォームでした。