私たちが小さな命の為に出来る事、その為にも現状の分析は不可欠です。
10人1人が保健所から命を救う選択をすれば、日本の殺処分を無くすことが出来ます。
では、現在、その命を繋ぐ選択はどれだけの割合を締めているのかを調べて見ました。
「ペット関連業界が活況だ。コロナ禍で在宅時間が増える中、新規でペットを飼い始める人が増えた。ペットフード協会によれば、2020年の新規の飼育頭数は犬が46.2万頭(前年比14%増)、猫が48.3万頭(同16%増)と増加傾向にある 。」東洋経済オンラインより
https://toyokeizai.net/articles/-/452427
新規に犬猫を飼い始めた人 2020年 94.5万人…Ⓐ
環境省統計資料のサイトより
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html
譲渡数 39,866匹…Ⓑ
Ⓑ÷Ⓐ×100=39,866÷945,000=4.22%
100人に4人
(小数点以下切り捨て)
では、実際にどのくらいの割合になれば殺処分は無くせるのか?
単に迷子で飼い主への返還数を除いた収容数
62,715匹…Ⓒ
Ⓒ÷Ⓐ×100=62,715÷945,000×100=6.64%
100人に7人
(小数点以下切り上げ)
つまり、10人に1人に満たなくても計算上は殺処分が無くなります。
ここで、その100人に7人という選択が、困難なミッションかといえば、実際にアメリカなどでは100人に60人以上が選択する(シェルターと呼ばれる殺処分が有る施設から)選択肢になりますから、現状でも日本の10倍も選択されている事実から考えれば、日本人にとって決して難しいミッションとは言えませんし、逆に日本人に出来ないはずはありません。では、どうして、そんな簡単な事を出来ないでいるのでしょうか?それは、未だに保健所からの選択肢が知られていないと考えられます。そして、その大きな要因として、収容される犬猫の殆んどが、無責任な飼い主のせい、ペットショップなどの安易な販売のせいと思い込んでいる方が多い事で、その部分を蛇口を締めるように、無くすせば殺処分は無くなると思い込んでる節があります。自分が我が子のように、責任を持って犬猫を飼う事は、言うまでもない当り前の事で、実際は、社会が生んでしまう犬猫の孤児たちの命を繋ぐことを考えなければ、いつまでも、殺処分は続いてしまいます。他にももちろん、問題はあります。ただし、保健所からの選択肢を広めれば、大切な命は繋がる事は間違いの無い事実です。
問題点の解決の為に
環境省のデータより、①の属性は譲渡が困難とされ、一般の方が譲受することが出来ないと言えます。ですので、この約1万2千匹の犬猫たちは里親さんに繋ぐと言うよりも、保護団体さんに繋ぐと言うアクションが必要で、そのためには保護団体さんへの支援は不可欠です。実数はデータではわかりませんが、単に幼齢と言うだけであれば、経験豊かな保護団体さんであれば、譲渡可能な状態まで育むことは可能になりますので、半数以上を占める幼齢個体の命は繋がります。犬猫を愛する方々が、例え、保健所犬猫や保護犬猫を飼う選択をしないとしても、大切な命の為に保護団体さんを支援することも当たり前になって欲しいです。
殺処分数の推移
返還・譲渡数の推移
グラフの様に、殺処分の鈍化は譲渡数の減少が大きな要因になっていると考えられます。
愛護が盛んになって、殺処分が減少していると言う言葉をネットで目しますが、データを見れば真実は如実に推し量る事が出来ます。どうして、殺処分が今も続き、譲渡数が減少しているのか?
殺処分により、個体数は減り殺処分自体は減少という不本意なゼロへの道は、ここに来て行き詰まっています。(なぜ、愛護家と自負する人たちに容認されているのかが理解できませんが)
譲渡数が減れば、殺処分も減らせない、つまりは、保健所からの選択肢を当たり前にすることが何より大切な事では無いでしょうか!
そして、それは伝える事で可能になります。応援することで可能になります。誰もが無理の無いアクションで無くすことが出来ます。
2022年こそは、殺処分の無い日本を目指しましょう!誰もが出来る広める応援にご賛同いただける方は、応援団へのご参加をぜひ、お待ちしております。「自分の出来る事」力を合わせばきっと、より良い未来を拓くことが出来ます。