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リンパドレナージュサロンRomarin

チカラを抜くのが大事。でも結構シンドイ。。

2022.02.09 07:35

昨日は羽生選手のショートプログラムをたまたま見て、いたく感動してしまいました。

結果は残念でしたが、それでも彼の演技は抜きん出てキレイでした。


何が違うのか、とかんがえていたところ、それは手の動きだと気づきました。


一切、手にチカラを感じさせないのです。


他の選手は、ジャンプの前後にぐっとチカラが入るのがわかります。手の形もキレイな状態を維持できないのが普通です。

それが、羽生選手は指先までが演技中ずっとキレイなのです。


両手を上げてのジャンプだって、ものすごくキレイな形でビックリです。


あの手の形はバレエでいう「アンオー」の形ですが、あれだけのジャンプで回転をして、手にしなやかさを残しておけるダンサーは、プロでもなかなかいません。

羽生選手の体幹はすごすぎます。感動しました。


全てが、音楽の流れの中で途切れることなくつながって、本当にキレイでした。


そしてふと、「これってドレナージュにも通じることだわ」と気づきました。

(レベルは全然違いますが)

実はドレナージュの時、手にはチカラをほとんど入れません。


お客様の身体に触るときにはできるだけ軽く、がとても大切なのです。

チカラが入ってしまうと、リンパ管がつぶれてしまって、流れなくなってしまうためです。


ですので、身体をできるだけ安定させて、手にチカラが入らないようにしています。

そして一定の流れるような動作で、ドレナージュを行います。

そうすることで、お客様に深いリラクゼーションが生まれるのです。


ドレナージュを教えてみて、生徒さんが一様に驚かれるのが、姿勢の維持の大変さです。


一人のお客様で1時間ほどトリートメントしますが、各箇所ごとに姿勢を安定させ、そのままキープします。

1箇所10分くらいでしょうか。


「腰が。。」「背中が。。」と、皆さん音を上げてしまいます。


それまで仕事中に姿勢がツラいと思ったことはなくて、人に教えてみて初めて、自分の体幹の強さを知りました。そのために始めたわけではなかったものの、バレエも水泳もやっていてよかった、と心から思います。

ですので、今では「仕事のために」という名目で、踊ったり泳いだりしています。

何より楽しいですしね。


そして手にチカラが入っていない人、も一人見つけました。

ワタシの推しのギタリストさんです。

この方の演奏は本当にチカラが抜けていて、そのキレイな動きを見ていると、本当に癒されるんです。

他のギタリストの方々には、まったく感じない癒しです。

きっと人知れず、すさまじい努力をなさってらっしゃるのだと思います。


何事においても、チカラを入れる方が簡単だし、ラクです。

チカラを抜くことの難しさと大変さを、羽生選手やそのギタリストさんに改めて教えてもらった気分です。


そして、なんだか自分と共通点を見つけて(勝手に🙄)しまって、ちょっとうれしくなったので書いちゃいました。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。