今年で創建50年 白浜の仏舎利塔
キャンプ場のある白浜地区には仏舎利塔という、仏教建築が建っています。
白い玉ねぎ型のドーム状の建築物です。
子どもの頃から青島を通過するたびに、山の上にそびえる白いものはいったいなんだろ~?と思っていました。
昭和の時代からあるのは間違いありません。
なんだろ~と長い間思っていた割には、キャンプ場で働くまで一度も行ったことがありませんでした。
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オートサイトからみると、てっぺんの尖った部分がかろうじてみえています。
仏舎利塔が建つ場所は、
「城山公園 じょうやまこうえん」といいます。
名前に城が入っていますが、かつて戦国時代にここに実際にお城があったようです。
「日向 紫波洲崎城 ひゅうがしはすざきじょう」という城です。
伊東藩と島津藩の領地争いの舞台だったと、頂上にその歴史を記した看板がありました。
ここは標高51m、周辺が断崖絶壁で見晴らしが良いので拠点が築かれたみたいです。
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仏舎利塔まではキャンプ場から、細い道路をくねくね歩いて片道15分程かかります。
車でも登れますが、駐車場が6台分しかありません。
また道幅が狭く、離合が難しいので元気な人は歩いて登るのをおすすめします。
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そもそも仏舎利塔とはなんでしょう?
仏舎利塔とはwikipediaによると、
本来はお釈迦様の遺灰や遺骨を納める仏塔で崇拝のための仏教建築だそうです。
日本にあるものは近代に建てられたものが多く、
全国に30か所以上あります。
仏塔としての役目と、主に戦後に「平和を願って」戦没者の慰霊のために建てらたようです。
白浜の仏舎利塔も昭和47年建築と書かれていました。
という事は、今年で創建50周年じゃないですか。
節目の年ですね。
そんなに昔からあったとは…驚きですね。
仏舎利塔の全容です。
階段がある正面、北の方角には蓮に座ったお釈迦様がいらっしゃいます。
正面だけかと思いきや、階段をあがってドームをぐるっと一周してみると、東、南、西のそれぞれの方角に違う体勢(?)のお釈迦様がいて優しいまなざしで微笑んでいます。
涅槃のお釈迦様も。
最近また綺麗に整備されていたようで、とても50年経っているようには見えない、綺麗な仏塔です。
仏舎利塔を海側に向かって少し歩くと展望台があります。
ここからは白浜海岸が一望でき、日の出も見ることができます。
この日は曇り空でしたが、洗濯岩と白浜海岸がとても綺麗にみえました。
敷地にはピンクのサザンカが咲いていました。
桜の木も植えられているので、満開の時期には仏舎利塔と桜が一緒に見られると思います。
雨上がりは足場が悪かったり落石の心配もあるのであまりおすすめしませんが、お天気の良い日にはキャンプ時からお散歩気分で行かれてみてはいかがでしょうか。
またこの場所は高台という事で、
津波の一次避難場所になっています。
防災の観点からもぜひ歩いて行ってみてほしいと思います。
歩きながら、季節の植物の観察も面白いですよ!