合衆国の歩み5-モンロー宣言発表
2022.02.10 09:40
1823年12月2日第5代アメリカ大統領ジェームズ・モンローが、議会に送った7番目の年次教書で、欧州とアメリカの相互不干渉を発表した。歴史的に有名な「モンロー主義」である。19世紀初め、中南米諸国は、次々に欧州植民地からの独立を勝ち取っていたが、ナポレオン戦争後は再び欧州の手が伸びていた。
中南米の宗主国スペインポルトガルは、力を喪失していたが、これに代わる野望を持っていたのが、スペイン立憲革命を鎮圧したフランスだった。さらにロシアも、シベリア近海を領海宣言して、エスキモーへの英米船舶の来航を禁止して、毛皮などの取引独占を狙っていた。
イギリスのカニング外相は、アメリカに、英米で中南米諸国の独立を承認しようともちかけた。つまりこの市場を英米で独占しようという狙いだった。しかしアメリカには英米戦争をしたばかりで、イギリス嫌いが根強く、共同とはいうものの、力の差でイギリスのいいようにされるという不信感があった。
結局アメリカは、独自でモンロー宣言を発することで、アメリカ大陸の守り手という立場を明らかにした。そして1846年にメキシコと戦争をして領土をテキサスに拡張する。その後モンロー主義は、アメリカ外交の基本となり、工業化をすすめたアメリカは大陸市場を占めることになる。