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介助犬のニュース<毎日新聞>

2022.02.10 15:00

2月6日(日)の毎日新聞より転載させていただきました。


次期介助犬候補と顔合わせ 車椅子の男性と現介助犬が相性見極め

兵庫県宝塚市で車椅子生活を送る木村佳友さん(61)が5日、新たな介助犬候補の2頭と自宅で顔合わせをした。現在、木村さんの日常生活を支える介助犬デイジー(9歳、雌)が高齢となり、近く引退するため。作業療法士らが、木村さんが必要とする介助動作を確認し、引退後はペットとして同居するデイジーとの相性も見極めた。

 育成団体「兵庫介助犬協会」のスタッフが、若い雌の候補犬2頭を連れて訪問。2頭とも基礎訓練が始まっており、トレーナーの井土希さんは「街中で車椅子に乗った状態でコントロールできるかといった訓練をしている。2頭とも介助作業への意欲はある」と紹介した。

 また、作業療法士の川崎めぐみさんが、木村さんから介助犬に求める作業を詳しく聞き取り、電気のスイッチの位置などを確認。今後の訓練内容に反映する。好奇心旺盛な若い2頭から積極的にアプローチされたデイジーは、少し迷惑そうに距離を取りつつも興奮したり威嚇したりする場面はなかった。

 木村さんは「デイジーが譲る場面が多く、相性としては大丈夫だと思う」と話した。2頭は今後も訓練を受け、結果次第では、別の候補も含めて次期介助犬が決まる。

 2015年2月に認定されたデイジーは、木村さんにとって3頭目の介助犬。規定により11歳になる23年3月までに引退する。【花牟礼紀仁】