ご家庭で子どもが幼い時からできる2つの「国語力」の伸ばし方
「国語力」とは、「相手の求めるものを返す力」。このブログ上では、よくそんな風に呼んでいます。
これをさらに分解すると、「相手の求めるものを把握する」というのと「自分の考えを相手に伝える」という2つの成分に分かれますね。インプットとアウトプットというやつです。
ご存知の通り、これを鍛えることは、国語だけでなく、他の教科だけでもなく、この先の人生において役に立ちます。
しかし、この国語力ひいてはインプットやアウトプットの力というのは、すぐにグーンと伸びるものではありません。幼少期からの積み重ねが大切です。
そこで今日は子どもが幼いときからできる国語力の伸ばし方がテーマです。
ちょうどLINEで「国語力というものを幼少期から伸ばすにはどうしたらいいでしょうか」というご質問をいただいたのでその回答でもあります。
あくまで個人的なおすすめですが、お役に立てば幸いです。
国語力の伸ばし方
まず結論から。
幼い時からできる国語力の伸ばし方、それは会話と体験です。一つずつ説明していきます。
①会話
まず一つ目が会話です。
会話って、そのままインプットとアウトプットの応酬ですよね。
ただ、単に会話をしていてもなかなか国語力が伸びにくいケースがあります。それが「はい・いいえ」で答えられる「閉じられた質問」が多い会話ですね。
国語力を伸ばす会話のコツは、「開かれた質問」で訊いてあげることです。5W1Hなんて言われますが、「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうやって」のような疑問詞を使った質問を心がけるといいです。
「◯◯行きたい?」とか「●●食べたい?」ではなく、「どこ行きたい?」「何食べたい?」「いつ行く?」「どうやって食べる?」などの質問を多めにしてほしいですね。
食卓でものを取ってもらうときにいつも「醤油!」なんて昭和の親父みたいに言っていたら要注意です。「これにかけたら美味しいと思うからそこにある醤油とって」「俺これに醤油かけたいからとって」ぐらい言えるようになってほしいですね。
とにかく「手軽なコミュニケーション」ではなく、「考えて話させるコミュニケーション」が大切です。主語述語の連動などもここで鍛えられます。
また、個人差ありますが、多くの子は最初は言語化するのに時間がかかるでしょうから、急かさず待ってあげてくださいね。修正も「こう言うとより伝わるよ」「ああ、◯◯が●●ってことね」みたいに丁寧にできると良いですね。
②体験
よく「地頭がいい」なんて言われる子がいたりしますが、そういう子の特徴として、「自分の中に体験を多く持っている」ということが挙げられると思います。「こういう時はこうすればいい」みたいな答えを多く持っているといった感じですね。
そうなるためには、多くのことを体験させてあげることが近道です。
行ったことない場所に連れて行ってあげる。やったことないことをやらせてあげる。見たことがないものを見せてあげる。知らなかったことを知らせてあげる。
小さい大きいに関わらず、新しい体験の一つひとつが、それそのまま未来への糧になります。すべての体験が頭の片隅にでもストックされて、あらゆる場面での選択肢が増えるわけですね。
また、体験したことについて家族で話し合えれば、それが良い会話にもつながります。
ちなみに、その会話の際にあまりに開かれた質問(「どうだった?」みたいな質問)で答えにくそうにしていたら、最初は閉じられた質問から聞いてあげて、徐々に開いた質問に移行していってあげるといいですね。質問する方にも技術はいるわけです。
僕ら大人も、日々日々成長せねばなりません。
以上、幼少期からできる国語力の伸ばし方でした。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
人と話すって、ただそれだけで得られるものも大きいですよね。