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アンジュ観察記

どうなる? TPP11 合意

2017.11.13 07:40

今日のアンジュ

お気に入りのイカの形をしたおもちゃをよく振り回してます。


こんにちは 通関士の村田 博史です。


先日、創立10周年を迎えて一層気が引き締まる想いをしております。

「10年ひとむかし」と言いますが、10年前と現在で仕事の環境や取り組みかた

内容も少しづつ変化しています。

例えば、税関と折衝する機会が多いのですが税関への提出書類についても

ペーパーレス化が進んでいますし、保税倉庫に対して貨物を引き取りする際の

提出書類や持参書類も簡略化されてきています。

通信のほとんどがFAXでのやり取り NACCS端末を使用する業務や

関係書類をPDFにしてメールで送信したりと

倉庫や税関へ出向いて対応する機会が減ってきており

これらは10年前では考えられなかったことです。

(10年前は毎日、関連書類を持って港内を走り回っていました。)



さて、新聞でも公表されていますが 「TPP11 大筋合意」との事らしいです。

アメリカを除いた環太平洋経済連携協定が発動される見通しが高まったようですが

今後どのようになるのでしょうか?


農林水産省 ホームページ(プレスリリース)より


以下、横浜通関業会からの提供資料(日本経済新聞より抜粋資料) 


加盟国からの輸入品に関税が減免されることで、消費者としては安く購買出来るアイテムが増え

日本からの輸出品についても関税が撤廃されることで輸出量が増大する見込みと報道されています。

輸出量も増え、輸入量も増えることは貿易立国の日本にとっては良いこと尽くしのように思います。

農水産品が安くなり、日本で生産した自動車や家電などが売れることは産業が活性化して、

暮らしも豊かになるはず。

そうするとアメリカファーストを唱えるアメリカやEUを離脱するイギリスの保護主義政策よりも

グローバル化を加速させていくことは良いことだとシンプルに思います。

しかし、これは日本の思惑通りに進めばの話しであって

合意に向けて日本の思惑通りに話しが進んでいくのでしょうか?  

各国の思惑が当然、織り交ざっていて取りまとめるのが難しいようで

カナダがTPP11の合意に難色を示してきているのは前兆のように思えてなりません。


「10年ひとむかし」 刻々と環境や状況が変化していきますが

豊かな暮らしが出来る環境に変化していくことを期待したいですね。


それでは また