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J'aime vivre librement

やらない理由を探すのをやめる

2022.02.11 10:41

2月11日。

今日は思いがけず午前中の仕事が休みになり、午後から予定していたスタジオの片付けも頭痛の為キャンセル。




最近寝不足のせいか、練習で首のトレーニングをしているせいか、やたら頭痛がする。

今日の頭痛はいつもの偏頭痛に加え、キーンとする貧血性の目眩のような不快な症状もあり大事をとって終日家で過ごす事に。




オリンピックを観ながら琵琶を弾いた。

四弦と五弦。

四弦琵琶は最近手に入れたもの。

三の糸と四の糸を撚り合わせて弾くのにまだ慣れない。琵琶本体も五弦に比べ小さく、繊細な絹糸はうっかり撥を当て損なうと切れてしまいそう。音色も柔らかく優しく、女性的な琵琶だ。そろりと注意しながら弾く。



五弦は頑丈で逞しい。

今までずっと五弦だけしか扱わなかったから思ってもみなかったけど音も強く、男性的。

琵琶という楽器初心者にも関わらず手元に二丁あるのは贅沢な事だ。



ご縁があり、わたしの元に来てくれた琵琶達に応える為にも一日も早く弾けるようになりたいと心から思う。




毎日、時間を作り琵琶を弾く。

弦を押さえる指は摩擦と圧力で赤く腫れ、皮が剥け、少し硬くなり始めている。

自由に奏でられる日は遠くても、こうして毎日触れる事により少しずつは前に進めていると信じる。



今日はその他、ダンス練習と日本舞踊も少し。ダンス練習というより、その前の段階のアイソレーションや足運びのみ。



『仕組み』を理解しないと動きが繋がらない。土台より下の基礎をやり直している最中だ。人より不器用な自分と向き合う時間。



時間を掛けてでも、やろうと決めたからには。焦らずに諦めずに少しずつ向き合っていくしかない。



フィギュアの羽生選手が『努力が報われねい』とフリー後のインタビューで言っていたのが心に刺さった。



彼のような稀有な才能を持ち合わせた存在でもそんな言葉を口にするのかと少し驚いた。

世界最高峰の超人的なプログラムやジャンプをオリンピックという最高の舞台で『やろう』と決断する勇気もその為の努力も神の領域に感じる。チャレンジは一見失敗かもしれないけど、別の大きな意味を持つものになり、努力は決して報われてない訳ではないと思った。(外野の戯言だけど)


努力が報われないなら、凡人より不器用な自分なら?むしろ目標に届かないことなんて日常茶飯事で、いつもいつも挫折ばかり味わってきたと思う。バレエも、ダンスも、その他の様々な事において。いつも不甲斐ない自分に苛立ち、嘆き、自暴自棄になったり悔し泣きしたり。年中行事と言ってもいいかもしれない。



だけど報われない事を恐れて漫然と過ごすより、挫折しても挫折から学ぼうと立ち上がる方が遥かに成長は出来る。



どう生きても人生という限られた時間の中に居るから。思い切りやり切って、自分に心からお疲れ様が言える一生を送りたい。



例えたった5分の練習でも、毎日やれば少しだけ前に進める。やらない言い訳はもうしたくない。とにかく、やってみる事を選択する。



『頑張っても出来ない』と自分を見放し諦めるより、みっともなくても無様でも、もっと色々と足掻いてみようと思う。