アルドの遺伝子展 at Waseda University Library Aldus Manutius 1450-1515
2015.11.19 09:37
先週末は、早稲田大学の中央図書館の一室で行われているアルドの遺伝子展も見てきました。
印刷術の歴史においてルネサンス期ヴェネツィアで大きな功績を残したル印刷出版業者アルド・マヌーツィオの没後500年を記念して行われた展示で、当時の書物を見ながらアルドとその後継者たちの仕事を紹介する内容だったのですが、その一画で現代のルリユール技術の紹介があり、23人の装丁家によるルリユール作品の展示がありました。
撮影不可のため、お見せできないのが残念ですが、それぞれの作家さんが本のイメージを思い思いに表現した装丁は大変見ごたえがありました。
長くなりましたが、ルリユールと言えば、いせひでこさんの『ルリユールおじさん』ですね。ご存知の方も多いと思いますが、ヨーロッパの伝統技術ルリユールによって、読み込んで落丁してしまった少女の大切な本が新しく生まれ変わるお話です。
印刷技術によって同じ本が簡単に手に入れられる現在においても、決して代替のきかない持ち主の思いや愛着が一冊の本にはつまっているのだと、このお話を読むと改めて気付かされます。
こうした技術があることをこの本で知った方も多いのではないでしょうか。
いせひでこさんの著作、こちらのタイトルを含め数点在庫ございます。ご興味ある方いかかでしょうか。