『おいしい経済』を読了
2022.02.12 06:22
楠本修二郎さんの新刊『おいしい経済』を読み終えました!
サブタイトルに「世界の転換期2050年への新・日本型ビジョン」と書かれているだけあって、私たちを取り巻く状況を「失われた30年」から「これからの30年」までのスパンで見ながら、日本が今後どうしていくべきかのビジョンが明確に書かれていてワクワクしました。
今、うちの会社が実施しているオンライン研修では「地方創生」がキーワードの1つですので、本書で書かれている「人口減少」や「地方の過疎化」はいつも話している身近な話題。
飲食業界の方ですから、当然「食」がメインのテーマにはなってきますが、「世界における日本」と見たとき、「日本の食」というのは完全にブランドであることは間違いありません。本書では慶應大学教授でデータサイエンティストの宮田裕章さんの言葉が紹介されていました。
「現代日本の食は14〜16世紀にイタリアで始まったルネサンスに匹敵するほどの文化だ!」
だとすれば、修ちゃんが書いている通り、「いかにしてこの食文化をこれから先「数百年継続する日本の優位性」として残し、発展させていくべきかを国をあげて真剣に取り組まなければなりません。」となるのは当然だし、「世界一おいしい国」であるという日本の強みを活用しない手はありません。
本書では、美食の街として成功したスペインのバスクの事例や、過疎化を「食」で解決したイタリアの事例などを取り上げていて、ヒントが満載です。
農業・食、インバウンド、地方創生あたりに関わっている人たちにはぜひ読んでほしいなー!
いや、、、ていうか、俺も何かやりたい! 千葉の銚子か、岡山の牛窓か、広島の竹原か、、、あるいは神奈川の小田原っていうのもあるぞ。。