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Tomoco KAWAGUCHI 川口智子

#1 天使ソナタ #2 戀鳥歌

2017.11.13 04:20

サラ・ケイン幻の戯曲「Viva Death」にインスパイアされた10人の女性によるダンス作品シリーズ。

「#1 天使ソナタ」(JCDN主催「踊りに行くぜ!!」Ⅱ Aプログラム)

作・演出 川口智子

振付・出演 辻田暁

音楽・出演 鈴木光介


   “It’s talking without your voice.”

   (「声を出さないで喋るってことよ。」(近藤弘幸・訳))


演出家として初めて“出会った”劇作家、サラ・ケインの戯曲『洗い清められ

』(“Cleansed”)の中の一節。主人公グレイスが、読み書きのできない少年ロビンに「こ

とば」を教える場面。

ダンスを踊るのは生身の肉体だけではない。この戯曲は、それまでに見たどんなカラダよ

りも強烈に踊っていた。淀みなく、風が通りぬけるように、奏でられた言葉。しかしサラ

・ケインの“書く身体”はどうやっても余っていて、紙面の空白をも埋めることはなく、今

でも戯曲の背後に息づき、痙攣のようなダンスを踊っている。

沈黙。それが、ひとつのテキスト。無限の音楽。

声を出さないで喋る。それは、ことばを綴ること。大地を踏む踊りのこと。



「#2 戀鳥歌-LUEN NIU GOHー」

(JCDN主催 国際ダンス・イン・レジデンス・エクスチェンジ・プロジェクト エクスチェンジ・プログラム)

作・演出:川口智子

出演:鵜沢光、黃靜婷、王侯偉


風は、西から東へ、北から南へ吹いている。

真上にきた月は、その輝きを増し、

流れる雲に消えては、またその姿を見せる、大きな目。

二羽の蝙蝠がことばを運ぶ。

さあ、あなたの歌を聞かせて。


滞在制作期間:2016年12月20日―2017年1月5日

作品発表:2017年1月4日 CCDCスタジオ

レジデンス施設:City Contemporary Dance Company(CCDC)/Dance Centre