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はとマーク

2022.02.15 15:00

 古いはとバスマークのレプリカが発売されました。大きさは約50㎝で、実際のバスに装着されていたものと同じ大きさです。

戦後、はとバスが新日本観光株式会社として遊覧バスの運行を開始してから間もなく、車両に「平和」と「スピード」の象徴としてはとの絵が描かれるようになりました。しかし、このはとがあまり「鳩らしくない」との意見があり、1950年に新しい「はとマーク」が制定されました。新しいマークは、東京の中心である二重橋を起点とする円周にはとをはばたかせたデザインでしたが、バス車両ではこのマークを挟むように「はとバス」の表記がなされるようになりまいた。そして、1963年にはご存知のように社名が「株式会社はとバス」に変更されました。

今回登場したのは新しい「はとマーク」のレプリカですが、このマークは1989年に今の「HBマーク」に変更されるまで使用されていました。このマークは永年バス車両の前後左右、4か所に装着されていましたが、実は社章を車両後部にも掲げていた事業者は意外とレアであったと思われます。ちなみに、1971年に初登場の「スーパーバス」並びに1977年以降に導入されたバスは「はとマーク」に枠を付けていたので、「はとマーク」自体はレプリカよりも小さいものでした。実際に今回のレプリカを手にすると、バス車両の大きさも実感できると思います。

現在の「HBマーク」はHato Busの頭文字を組み合わせていますが、このロゴにもはとが組み込まれています。よく見ると4羽のはとで「バス、旅行、ホテル、料飲の4部門」、「安全、快適、信頼、繁栄」、「夢、未来、飛躍、旅立」などを表現しています。このマークは現在でも車両後部に描かれています。

尚、かつては「はとマーク」にデザインされている橋が日本の道路の起点とされる日本橋であるという説も一部ありましたが、この度、橋が皇居二重橋であることを明確にする記録が見つかり、この議論(?)にも決着がつきました。

(以上、「はとバス70年史」を参考にしました)

写真①

古いはとマークが描かれているボンネットバス

写真②

新しいはとマークが描かれたボンネットバス

写真③

はとマークのプレートが装着されたバス

写真④

右側に装着されたはとマークははとの向きが異なっていました

写真⑤

車両後部に装着されたはとマークの例。珍しい月光仮面のリアショットです。

写真⑥

今回発売されたのはこのバスに装着されていたはとマークのタイプのレプリカです

写真⑦

枠の付いたはとマークはレプリカよりも少し小さいサイズでした

写真⑧

現行のHBマークは新型オープンデッキダブルデッカーにも描かれています