痛みの不思議な域値
痛みって本当の痛みと嘘の痛みがあります。
本当の痛みは嘘の痛みと差がない。
傷めた関節を動かした場合、痛みがあるんじゃないかな~という予感が起こる角度があります。
そこから本当に痛いところまで余裕があります。
予感はあっても動く。
という状態と予感があってからすぐに痛みが起こる。
というのがあります。
予感がしてから痛みが起こるまでの角度は嘘の痛みです。
しかし、私達の脳は嘘の痛みを違和感と捉えて動かさないようにしてしまう。
これを無意識にやっています。
予感がして直ぐに痛みがでる。
これは激痛に近いです。
それは安静にしつつ力を少し入れていくだけにした方が良い状態です。
しかし、このような痛みの殆どは、それ程長期間は続きません。
怪我をしても1日半ぐらいでそういう痛みはなくなります。
予感がしてしばらくしてから痛みが出始めますがそれでもまだ動きます。
これが慢性的な痛みに近い痛みです。
動かさなくても痛いという人もいます。
伊勢地方ではこれを「やめる」と言う表現をします。
ズキズキとした持続的な痛みです。
こういう場合は関節による痛みとは違います。
もちろん怪我をして炎症が起ってもやめるような痛みが起こることがあります。
関節をリンパ液が圧迫しておこる圧迫痛ですね。
でもこれは関節の問題じゃない。
関節の問題なら動かした時だけが痛いはずです。
しかし、動かさなくても痛いのは、架空の痛み(関節の問題とは違う痛み)です。
リンパ液が圧迫して起こる痛みは長期間続くことがあります。
腰痛で重いような痛みが何年も続いているなんてことが結構あります。
MRIやCTの検査結果とも合いません。
この違いを知っているかどうかで精神的対応の仕方が決まってきます。
まあ中には癌性の疼痛の場合もありますので絶対ではないですが、痛みの大きな目安としてはこんな感じになるはずです。
架空の痛みは、嘘なのかと言えば痛みは痛みです。
嘘ついている訳ではありません。
しかし、そこまでは動かせます。
それを積極的に動かせばどうなるのか?
試して見る価値はありますよ。
殆どの場合痛みを起こすまで動かしてしまう。
しかし、痛みが起きない程度で動かせば、それだけで運動になります。
運動は循環をよくしてくれます。
それが治るための第一歩です。