パラサイト半地下の家族「お母さんが良かった!」
パラサイト半地下の家族の思い出に残るシーンは?
思い出のシーンはやっぱりあの主人公のキャラクター設定でもあるのだけれども(つまり、キャラがとても目立っていた)
(誰を主人公っていうのは微妙だけれども)
砲丸投げの選手だったお母さんがとても特徴的だし、彼女と彼女ら家族がお酒を飲む
シーンがあるんだけど、お酒を飲んで、まぁ酔いに任せて何かをぶん回して(砲丸投げの様にして)
近所の窓ガラスを割っちゃったり割っちゃうシーンが、やっぱりとっても印象深くて
とってもこう想像力っていうか、クリエイティブな表現だったなあって思うし、
豪快なシーンだったよね!
なんかこう
家族は仲がよくて、それもすごく韓国らしいし、韓国の家族を大切にしている感じが出ていて、
そして、
元砲丸投げのメダリストなのに(現在は)半地下に住まなきゃいけないような貧乏になってしまっている、その設定もおそらく韓国らしいというか、そこにいろいろな意味合いがあると思うんだけど、栄光と同時に今現在の姿っていうものを表現しているよね。
あとで、そのメダルが水につかっちゃうシーンも出てくるのでやっぱりそこは一つの象徴として のディテール、もしくはモチーフとしてとってもスパイスというよりは、味付けに近いような気はするけどね。
主の味付け!
その反面、そのエリート家族、パラサイト(寄生)化されてしまう家族の方が、ちょっとキャラとしてはあの〜薄い。
ちょっと描いてほしい。 味と味がぶつかるってこそ、味にぶつかりが出てくるから。
ちょっと薄いかなぁって思ってる。その辺りがえぐるようななシーンがきっとできたと思う。
これまでのポン・ジュノ監督の作品もえぐるような最後(エンディング)や
ディーテールが。彼ならもっとできたはずだし、できたのではないかなっと思う。
最終的にはちょっと物足りない感じしたし、そのその物足りない感じの全体的なものから言うと
あの砲丸投げのお母さんはだけが「一番物足りた」感じがする。
豪快に何かぶん投げて、近所の窓かなんかを「パリン」って壊してしまう音がして
だけど家族では「わははははー」って、家族で和やかに過ごしてるんだよね。
あのお母さんは一見影が薄いんだけどね。
役割としては薄いのかもしれないけど
とっても
すごくいい!ディテールだったともう。
映画の中でどんどんどんどん一人ずつパラサイト化を着実にしていくんだけど、彼女がこの
家に入り込む時だけきっちり髪型まで変わって、そして、その上、その後ろ姿から(画面に登場)
スタートしているので、その後ろ姿からもうむしろその彼女の表情まで読み取れるような、自信
というか、オーラを感じさせるようなそんな好演技だったので、彼女の演技(と演出)もとってもよかったなと。
ちなみに、15キロぐらい太ったんだよね、この役作りのために!!(追記:とても美人)