2019年 新年のご挨拶
皆様、新年明けましておめでとうございます。
平成最後の年、本年もひとつよろしくお願いします。
年末年始と今年は昨年同様短い休みでしたが、
皆さんゆっくり過ごされましたでしょうか。
今年は、GWに新天皇即位に合わせた10連休がありますので、
そこまではお休みに関してはお預けということで。
でもまだ新元号が決まらないのはコンピュータ業界で仕事を
する者にとっては少し大丈夫かなと不安を覚えます。
GWの連休は保守の仕事をしている方は、出社になる可能性も
高いような気がします。
さて、2019年の年頭にあたり一言ご挨拶をさせていただきます。
2019年(平成31年)の新しい始まりで、今年は、前述のように、
皇位継承というイベント、またラグビーのワールドカップが東京で
行われますので、東京はオリンピック前の年ではありますが、
イベント盛沢山になりそうです。
新国立競技場やお台場周辺では、オリンピック施設も最後の
仕上げ工事で先日も、後世に残る建築技術や工期の短縮のために
様々な努力をされている様子をテレビの特集でやっていました。
またこのところの日本へのインバウンドお客様も多く、メトロに
乗ると案内版やトイレや改装も徐々にされており、2020年に
向けて準備も進んでいるようです。
政治では、昨年は自民党の総裁選挙が行われましたが、予想通り
安倍首相が選出され、戦後の長期政権の更新がされています。
中国と並び国のNO1の当主が長期政権になることが吉とでるか、
凶とでるかはこれからの歴史が判断するものと思われますが、
世界で一番少子高齢化が進む国としての舵取りは世界中の模範に
なると思われますので、我々有権者でもあり、自分達の未来を
つくる者としても、政治について当事者意識をもって
見ていかないといけないと考えております。
国外に目を向けると米中の関係が少しギクシャクしております。
トランプ政権になり保護主義に傾いているようで、中国の
模倣政策や一帯一路政策に待ったをかけているようですが、
これも世界の方向性とは逆行しているので、いつまで米国のみで
世界を運営できるのかは疑問がつくところです。
しかし、日本は米国の実質支配国であることは沖縄の辺野古の
埋め立てをみても明らかであり、米国頼みで、いつまで米国に
ついていくかもこれからの判断になるかと思います。
人口増えて、都市がたくさんできるところでGDPが増えて
いきますので、経済成長するのは、米国か中国か、または
2025年にはインドが中国の人口を抜くといわれておりますので、
外交の舵取りはこれからの日本には重要であります。
一方、国内に目を向けますと、2020年以降のビジョンが
まだできてあがっていないのが気になります。
この1か月ほどは、4月から始まる働き方改革についていくつか
情報収集しておりますが、根本は、1億総活躍時代ということで、
恐らく定年は70歳、女性、高齢者の活用、その裏では年金を
どのように収束させるか等の思惑があるのではないかと思います。
ライフシフトにより、人生100年時代はもうすぐにでも来ますので、
死ぬ間際まで、どのように仕事をして世の中に役立つか、
介護無しで生きられるかが今後の日本人の生き方になってくる
のではないでしょうか。
あとひとつ大きな問題として、東京と地方の問題があります。
東京一極集中による地方の過疎化、経済の衰退が2020年以降
大きな課題になると思います。
税金も、1人当たりの助成は、東京の1人に対して、地方の
過疎地区の1人ではなんと100倍の開きがあるそうです。
税金による再配布は、実はそれくらい不公平を産んでいることも
理解しておかないといけないのと、どうすれば地方も自生で
経済的に立ち直れるのかも考えないといけないとのが
今の日本です。
これらの課題にテクノロジーを使い、、時間や距離、
フィジカル的な短所をカバーするのがオリンピック後であると
私は考えております。
さて、日本経済は戦後の一番長い好景気が持続をしておりますが、
年末のソフトバンクの上場でもしかしたら峠を越えたのでは
ないでしょうか。
また年初の米国の株安も少し気になり、オリンピック後大丈夫か
という景況感が漂っております。前述のビジョンを示し解決策が
でてくるのであれば、持続的にまだ成長ができると思われます。
個人のマインドは景気上昇の実感まだまだありませんが、
投資意欲は活発で、人生100年時代を考えて貯金ではなく、株や
ファンド等の取り扱いは増えているようです。
一方、成長経済とは裏腹に、日本の財政は赤字体質です。
その原因である社会保険制度については、なんらかの対策が
必要ということで、昨年も危惧をしておりましたが、やはり70歳
まで年金の支給は伸びそうです。
平成の30年は、平和に安定的に推移をしましたが、失われた30年
ともいわれていますので、新元号の新しい時代では、成長の
ビジョンを我々も描く時代にならないといけないと思っております。
当社およびIT業界の動きをみてみると、昨年は、AIの適用分野が
いたるところで増えたというのが実感されます。
人間の判断をしている分野は大半がAIによるサポート、または
AIにより業務実行されている領域が増えております。
データサイエンティストもECサイト運営会社、金融では
益々足りなくなり養成と育成も叫ばれております。
まだこの分野でのデリバリーについては当社は
できておりませんので、今年は、是非ともAIの領域での仕事を
してみたく考えております。
RPAについて昨年は、多数の製品が出回り、導入をするユーザーが
増えております。当社では、SCSKのCELF+RPAを担ぐことにより
ユーザーのRPAに対するニーズを目の当たりにしました。
反復する作業はどんどんロボットに置き換わり、大手銀行では、
人員の削減の話や事務派遣という業務も無くなるのではないかと
思っております。
またあるユーザーからは、社外との事務のやり取りをRPAまたは
WEBサービス等で大幅に工数を削減したいとのニーズも
いただいており、今年はここのソリューションを少し掘り下げ、
サービス化してみたいと思っております。
次に、もっとも大事な人材の確保の件ですが、ここ数年は
なかなか苦労をしております。
同業他社は、昨年は内定ゼロという会社も多く、どう若者や
学生から目を向けてもらうかを考えないといけません。
今のところ、4月には3名の新人を迎えることができそうですが、
引き続き、若手のエンジニア候補も昨年に引き続き探していこう
と思っております。
そのためにもWEBサイトのタイムリーな更新、SNS等の利用も
今年も進めてまいります。
その中で、今年は下記の3つを力をいれてやっていきたいと
思っております。
1つ目として、開発工程でのスキルアップです。
これは、目の前のプログラミングやテスト作業だけに目が行きがち
ですが、現在やっている仕事は全体のどの部分でまた自分がそれを
することは、前工程のどの情報が必要で、後工程にどう渡すのか、
その場合どうすれば一番生産性がいいか他、ツールの活用、
早く正確にやっている人はどうしているのかを盗む等が必要です。
またシステム全体がどう企画されリリースされるのか全体の工程
も理解をすることです。
これに関しては、全社会でも話をしているように、階層別に、
要件定義、設計等の合宿研修を今年は企画をしております。
プログラミングだけでなく、どうユーザーの要望をまとめ、
ユーザーインタフェースをデザインするかデータベースを
デザインするか、保守性を担保するか学んでもらいたいと思います。
2つ目は、企画力のアップです。
今までは、上司やユーザーの指示で業務遂行をすることが多かった
と思いますが、自分がやっていることは、ユーザーの何に
役立つのか、貢献するのか、ほんとうによく考え1歩も2歩も先の
仕事を行い、あえて言うのであれば新しいビジネスモデルを
創出できる位のアイデアを出してほしいと思っております。
そのためには、新しい情報の収集、実践、そして周りを巻き込む
人間力、プレゼン力等が必要になります。
宴会、旅行、イベント、お客様への企画の提案、どのようなこと
でもいいです、単なる仕事以外でも、自分の企画力を高めるために
勉強と挑戦をお願いします。
3つ目は、リベラルアーツの再取得です。
今までなんとなく学生時代に少し勉強したなということに
ついても、再度次の分野で勉強をしてください。
・歴史:未来を予測するために
・芸術:人間の感性理解するために
・哲学:人間の考え方を論理的に理解するために
・科学:今ある世界を理解するために
特に近未来を予測するにはライフサイエンスが大事です
これらは、AIの進化、ロボットの代替等で、仕事は置き換わっても、
自分の経験や組み合わせ能力で今後生きていく力の源泉になるから
です。2つ目の企画をするためにも、必要なスキルであり能力で
あるからです。
また、その一環として基本情報処理資格に関しては手当の在り方を
見直します。
さて最後に、昨年会社は、社員の確保と新しいマーケットの
舵切りを緩やかにできたと思っております。
今年は、それを実態と数字として表し、成長できる1年にしたいと
思っております。新しい技術と新しいユーザーの創造、そして
さらなる若手の確保と皆さん方がその若手を育成することにより、
会社の将来が決まります。
新元号の1年目は、いいスタートを切れるようにくれぐれも
健康に気をつけて、日々の思考錯誤と業務遂行を
よろしくお願いします。
以上、簡単ではありますが2019年の年頭の挨拶とします。
2019年1月4日
エイ・フォース株式会社
代表取締役
菅原 俊哉