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連載中「憂鬱やんボサノヴァ」完結

2024.03.20 09:50

小説「憂鬱やんボサノヴァ」完結

SとKの物語

小説家になろう、のサイトにて

コメント・サブスクからの読者感想です


参考までに掲載を


「素敵な小説をありがとうございました。

アドバイスなどというより感じたままの感想を書きたいと思います。

初めはタイトルに惹かれてこのお話を読み始めましたが,純文学を読んでいるような感覚になりました。

ススムの彼女ナホは妹のミドリを助けながら生活していく中で,彼女を置いてまで,ススムとの暮らしを選択しましたが,突然の裏切り。ススムの行動、ナホ自身のこれまでの気持ち、家を出る覚悟までしたのにという漠然とした悔しさを感じました。ナホは一応納得とありましたが,ナホのこれまでの穏やかな人柄とは違い,悔しさを含め,決意のようなものも感じました。

 このお話では幼稚園児、姪っ子など、小さな子供たちがたくさんでできますが,それと対比するかのようにメグとの子供の話。確かに好きなのはナホであるため、そういう結末になるのは納得もしてしまう部分もありますが,いのち、愛、とはなんだろうと考えてしまいます。何人かの男女の関係や,家庭の事情、普段の日常にあり得る背景なのに、何か映画のストーリーを見ているような感覚になりました。

お話の中でも、流れるような人生をススムの立場から見ているのに何か違和感のような部分がありススム自身の気持ちを斜めから見ているような感覚になりました。

適当な言葉がなかなか見つかりませんが,続きがとても気になるお話です。ススムも、ナホも、メグも、登場人物の今後の展開が楽しみです。

執筆大変だと思いますが、頑張って下さい。」


by にこサン



「独特な雰囲気と文章に味があって、魅力的で面白い作品だと思います。

ススムの憂鬱感、将来や人生に対してのモヤがかかったような感情、このまま何となく生きていくのかなといった不安感が伝わってきました。時々ふと感じる人生に対したぼんやりとした感情を思い出します。そんな雰囲気が好きです。

お話の最後の段落の言葉が毎回印象的です。テンポが良く、言葉選びが素敵で作者様の個性が溢れている部分だと個人的に思います。

特に3話の『ユウツな楽園の風だけをトモダチにしてどこ行くあてもなくバイクで走っていく。』という表現が好きです。情景が浮かんできますし、どこか満たされないノスタルジックな気持ちを感じました。

くうちゃんのことを『中身が空っぽなのがポイント』と表現されていたのも、確かにそうだなぁと共感しました。子供って何も知らない、何も汚れていない…だから子供の笑顔は本当の感情に思えますし、笑顔を向けられれば幸せな気持ちになるのでしょうね。」


by おでんサン