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僕とオトンとスカイツリー

2017.11.15 00:52

3年前のことである。 


自分の首の骨が折れる音を聞いたことがある人間は、そう多くないだろう。

そういう意味で父は、稀有な人間の一人となった。


深夜に家にある13の階段から落下し、頭から壁に激突した。

動けず倒れているところを、たまたま、本当に運よく兄が発見し、緊急搬送されることになった。

幸いにして一命はとりとめたが、全身の力が入らないのが一時的なものであるかどうかは誰にも分からない日々を過ごしていた。


父は一般人だが、緊急搬送からリハビリの様子が「緊急24、救急搬送とリハビリ」みたいな特集の一部分でテレビ放映もされていた。


私ごとき若輩が語ることではないが、人間いつ何時も何が起きるか分からないということを身を持って教えてくれたのだと思う。

そう考えずにはいられない。


あれから3年経過し、多少の痺れは残るものの、父はすっかり回復した。

驚異的な回復だと医者も言う。


さて、タイトルの「僕と~」は有名な小説の模倣である。

純文学ではないが、あんな小説をいつか私も書きたいと思う。

父は中学を卒業後、時代の流れの通り集団就職のため福島から埼玉にやってきた。

60歳で定年退職し、66歳で嘱託を辞めるまで、会社の合併や出向などはあったものの、ずっと一つの会社を勤めあげた。

出世もほとんどせず、たまに酒を飲み過ぎるぐらいの失敗で、平凡な人生だと人は言うかもしれないが、我が父ながら、50年、一つのことを通すのは、なかなかできることではないと私は称賛している。


さて、私は来年で、小説を書きはじめて23年になる。

父の勤務した半数にも満たないが、来年には(自称)をとり、純文学のプロとして仕事をしようと考えている。

もういいのではないかと、物書きを仕事とすることに、ようやく納得できる自分がいる。

もちろん行政書士にもなる。

芭蕉のように旅もする。

剣の道も再び再開する。

書、碁、ダンス、歌、システムエンジニアの仕事、ネット上での仮想空間の構築、ノマド号の出発、老人と海プロジェクト。


やりたいこと、やるべきことはたくさんある。

慢心せず、できるだけ黙々と頑張っていきたい。