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首の痛み

2017.11.15 22:38

今回は首の痛みが主訴の女性です。 


初見で一番の問題は不内外因の反応でした。

それが左肩に出ている状態でした。 

左肩を確認してみると、三角筋の前側から上腕にかけて異常な反応がありました。 


ここを目標にして調整してみると、ご覧の通り首の痛みはなくなります。 

不内外因の反応は、動きを含めてみることが大事です。 

食べることのみの反応ではありません。

他にも体の重力に関係することであったりバランスと大きく関係します。 

この反応は良くあらわれる反応です。


何々の異常はこれが原因ということはありません。 

常に複合した異常を念頭に置きながら治療をしていかないと楽にさせることはできません。

簡単なものは簡単なように、難しいものは丁寧に調整していきます。 

段階を経て治療しないとダメなものは確かにありますから、異常部位をどのように調整していくかというところが治療家の腕の見せ所です。 


これに順番が加わりますので、順番を無視した治療をすると副反応が起こります。  

今回の場合のように問題が一つや二つの問題であれば一瞬で治療は可能です。 


左肩の動きが悪くて左足が上がらないために首に異常をきたしたというのが本当のことだろうと思います。 

治療の後、手先まで暖かくなって腕を振りやすくなったと喜んで帰ってきました。 

スポーツを始めた人の場合、このような現象がよく起こります。 

痛い首が問題だと思って治療しても何の効果もないというのがよくわかりますよね。 

左の上腕に音楽を聴くための携帯をくっつけ手の振りを阻害してしまったようですね。

これでは体のバランスが崩れて当たり前ですよね。 

しかし、それを最初に問診することなく身体の反応から見つけていくことができます。 


身体の異常は身体から教えてもらうということが一番大事なわけです。 

今回は異常を起こしてから日にちがあまり経っていないので、これだけの問題で治療することができましたが、このアンバランスを無理して運動を続けたりしていると異常が次々に伝播し、複雑になって問題を大きくしてしまいます。 

そうなると一筋縄ではいかなくなりますからね。 

違和感を感じたら身体のバランスを調べてみるということがとても大事です。  


この前も怪我をすることが多いから見てくださいという子がいました。 

足首を捻挫して治療に来て痛みなく走ることができた経験から怪我をしないようにするにはどうしたら良いかと自分で考えたみたいです。

その子にはなぜ怪我をするのかを説明しどの動きをすれば怪我をしにくくなるかを教えました。 

簡単な動きなので 、日々身体に注意をしてもらうことで怪我をしにくくなると思います。 

問題は小さく動かすことです。

大きく動かすと本当の異常が分かりません。 

初動が全ての動きを決めます。


わかっているようでわかっていない大きな問題点です。

スポーツ選手でも初動に不正があり動きをロスしている選手は沢山います。

プロでもいます。

それを無理やり動かそうとすれば逆に身体のバランスが大きく崩れます。

当たり前の話しですが、それに注目する人は殆どいません。