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人生道半ば

ユノさん

2022.02.17 02:14

2月12日、ユノさんがこの世を旅立ったと聞いた。

ソファーに横になってそのまま眠るように旅立ったそうな。67歳。

最後はご主人(アリさん)と二人きりだったそうだ。

病気を患っているとは聞いていなかったので

「そんな急に・・・しかも眠るように、ってある?!」

としばし信じられなかった。

ユノさんとのお付き合いは12年前からだったと思う。

小生は今の「UGO」さんって店、12年前は「ロイ」って言う名前のバーで月に一度歌わせていただいてました。

そこにアリさんとユノさんが偶然、飲みにこられ(年に1回しか飲みに出ないらしい)

その時の小生の雰囲気を気に入っていただけていろんなお話を聞かせていただいた。

「毎年大晦日に三宮の東公園でボランティア活動をしている。ホームレスの方を対象に」

「炊き出しや、医療相談、散髪、住居の相談等々やっている。自分はその時の芸能部門担当で即興で演奏してホームレスの方に歌ってもらったり、要するにホームレスの方々を喜ばせるのが目的でいろんなことをやっている」


「腕に覚えのあるミュージシャンも来てくれたことはあるが、みんなホームレスの方々200人以上の前で演奏するのをビビってしまう。自分の歌を聞け、というスタイルではウケない。みんなで盛り上がっていきましょー!的な容量がないとキビしい。どうだうなぎ一号やってみるか?」

「アリさん、小生はミュージシャンに憧れているわけではなくてブルースマン的な生き方、に憧れを持っているだけです。おそらくいろんな事情で行く先がない方々だと思うのでブルースマン志望者としては見過ごすわけにはいきませんな」

と大見えを切り参戦したのが11年ほど前。

初めて行ってみたら当たり朝10時からボランティア団体の方から朝礼で注意事項を聞く。

「臭い、汚い、とかは絶対に言ってはダメ。頑張れ、やり直そう、も禁止」

他にもいっぱい注意事項を聞かされました。

いったいどんなイベントになるやら、と思いながらいると奥様のユノさんが

「一号さん来てくれてありがとう。旦那はこのイベントをライフワークとして生きているのでどうか協力してやってください。びっくりすることもあるでしょうけれど驚かないでね」

と新参者には何とも行き届いた気配りのされる奥様でした。

つづく・・・