<終了しました> 小川 哲 個展「かたちたち」」
アルフレックス 玉川での展示、「かたちたち」が終了しました。
ご来場いただいた皆様、気にかけてくださった皆様、アルフレックススタッフのみなさま、キュレーションのnoie.ccのみなさま、額装いただいたnewtonさま、撮影いただいた小俣裕祐さん、誠にありがとうございました。
展示の様子を [Exhibitions] にまとめています。撮影は小俣裕祐さんです。
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「かたちたち」-いまの幾何学的なアプローチはもとをたどれば、知育玩具やモダンデザインからの影響を感じつつのものです。また、最近は土器や壁画といった考古学的な美術や、織物や刺繍の図案などのフォークアート的な美術にもまた、興味を惹かれています。
自分が感じるには、そこには共通項があって、それは原初的な世界の認知の方法と表現といったことのような。子供が花の形を認識する過程、人間がはじめて模様を壁に描き出したときの衝動、砂漠の民が布を織るだけでなく、そこに模様を入れたいと思ったときの気持ちはどんなものだったか。
そういうなりたちを今の時代に生きる自分が、自分なりに辿って、それがどんなものになるか試していくことがおもしろい。
50歳近くになり、あらためて世界とはどのようなものか一からはじめてみる。生まれなおしというか、果たしてそうなのかと自分の眼や体で感じなおしてみるというか。
学校や科学で教わったのとは違う次元で、経験や感情や想像や連想で感じる、「花が咲くとは」「実がなるとは」「葉がざわめくとは」、、、
そんなことを確認しつつ制作し、形にできた展示でした。
知らないことやわからないこと、届きえないことはまだまだありますが、それは今後折にふれ絵にできていくといいなと思っています。
ありがとうございました。
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まちたち くさたち かたちたち
とりたち くもたち うごきたち
きもちたち いきものたち
はなたち みたち かたちたち
おとたち いろたち においたち
あちらこちらの かたちたち
自分の眼の前のしっかりとした対象。
そこから感じるしっかりとした気持ち。
力をゆるめ、あかるく素直に、のびのびと。
絵もまたそういう仕事をするように。
そんなことに意識をおいて制作しました。
小川 哲
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終了: 小川 哲 作品展「かたちたち」
2022. 1/22(土) ~ 2/7(月)
アルフレックス 玉川