参加者の満足度が高いオンラインイベントをつくるために。カギになる視点は「社会的が求めているもの」と「自分たちがやる意味」のかけ合わせ~第6期広報・PRプランナー&PRライター養成講座 第4回レポート
こんにちは。第6期広報・PRプランナー&PRライター養成講座を受講中のMisakoです。2022年2月に、PRの実践として受講生によるオンラインイベントの開催を予定しています。
今回の講座ではそのイベントテーマをほかの受講生たちと考えたのですが、これがとても大変でしたが、その分学びが多くありました。イベントを企画する際のポイントや、実際に私たちがどのように企画をつくっていったのか、このレポートでつづっていきます。
テーマ設定で大切なのは、自分たちが伝えたいことよりも、参加者が知りたいこと
イベント企画でまず考えるべきなのがテーマの設定。ここでまず大事になるのは、「社会が求めているものは何か」という視点です。
そもそもPR(=Public Relations)とは、すべてのステークホルダーとの良好な関係構築によって、中長期的にビジネスを成長させること。個人的な興味・関心だけを企画にしたり、目先の利益だけを考えて、とりあえず今の流行りを取り入れたりするというのは、PR視点では、よい企画とは言えないんです。
イベント開催の目的や自社が目指している姿に沿って、社会的時流やニーズから参加者の人物像を想定してみましょう。そして参加者が抱えているであろう悩みや課題をもとに、参加者にイベント後どうなってほしいのかというところまで落とし込むと、イベントの方向性が定まってきます。
加えてそのテーマでのイベント開催が、イベントに関わる企業や個人など、関係者にどんな影響をもたらすのかという視点も必要。イベントの反響がよければ、参加者がイベント関係者に興味・関心を抱くきっかけづくりや、その主催会社や協力会社のビジネスの成長、個人のイメージアップに貢献できる可能性もあります。
逆に評価が低いと、関係者に対する参加者の信用信頼を損ねたり、主催側と関係者との関係にも傷がつく恐れがあるからです。
イベントに関わるすべての人にとって価値のあるテーマ選びが、応援してくれる人や企業を増やしたり、社会的信頼につながってビジネスを発展させることにもつながるんですよね。
自分たちだからこそ届ける価値のあるテーマが、参加者の共感を生む
「社会が求めているかどうか」に加え、「自分たちがやる意義があるかどうか」を考えることも、テーマ決めにおいては重要です。この2つが上手く合わさることで、イベント開催の目的に沿った成果につながりやすいんです。
自分たちとあまり関連のないトピックを選んだとして、参加者はイベントの趣旨に共感できるでしょうか。そこに社会が求めている情報や価値が含まれていたとしても、参加者の納得感が薄れてしまいますよね。
そして、自社と関係ないテーマにすると、イベント後にファンでいつづけてもらえる、ビジネス発展につながるといった、長期的な関係を築ける可能性は低くなってしまいます。
私たちは今回、その点でテーマ決めに苦戦しました。はじめはコロナ禍によりオンラインでの仕事を始める人が増えたということで、「PR視点でSNSを活用する方法をフリーランス初心者へレクチャーする」という案に決まったのですが、ここで問題に気づき……。
もちろん私たちは講座をつうじてPR施策の1つとしてSNSのことも学びますが、SNSのテクニック論を重視しているわけではありません。そうなると、参加者の期待値と、私たちが伝える内容にギャップが生まれてしまうと思ったのです。
そこでPRを学んでいる自分たちこそ届ける価値があることを改めて考え直し、テーマを再設定することに。そして自分たちと同じように働き方を模索している人をターゲットに、「フリーランス・複業(副業)で活躍する方からPR思考を活かして、今後の働き方やキャリアアップのヒントを得る」というテーマに決めました。社会的価値だけを重視しても、参加者からの納得感は得られないのだと痛感しましたね。
また価値を提供するのに、無理に背伸びをして「何かすごそうな企画」にする必要はないことにも気づきました。
自分たちが今向き合っている課題や悩みが、そのまま社会が求めているものにつながり、学び途中のことがあっても、等身大の自分たちだから相手の心を動かせる場合もある。あくまで参加者に寄り添って一緒にイベントをつくっていくという姿勢を忘れてはならないなと思いました。
講座4回めを振り返って
正直かなり苦戦したテーマ決めでしたが、もしはじめのテーマのままだったら、結果的に参加者の満足度を十分に得られていなかったかもしれません。ほかの受講生からの貴重な意見のおかげで、より広い視野でトピックを再考できましたし、話し合いの大切さを改めて感じました。
また、今回のイベントでは司会を務めさせていただくことになり、To Doリストの多さに圧倒されながらも、開催当日に向けて奮闘しております……!ほかの受講生と連携を取りながら、イベントを成功させられるよう頑張ります。
(執筆:PRライター Misako)
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