余白をたっぷり。
Naoyaです。
夕方17時。冬至の前あたりならどっぷりと真っ暗な空が、今はまだ明るいのが嬉しいです。まだ寒いですが、光の表情はすでに春っぽさを携えています。
寒さには強い方ですが、この冬はかなりの寒さを感じています。おまけになかなか収束の見えないコロナ禍ということもあって、体も心も閉鎖的になってしまうのも仕方がないことだと思いますが、きちんと体を温めたり動かしたりして、春に向けて整えているところです。
家の近所の空き地にコンテナをガンガン積み上げたトランクルームが、丸っとなくなってまた空き地になっていました。今度どうなるのかはわかりませんが、せっかくの風景を遮っていた無機質な鉄の箱たちがなくなり、かなりスッキリとしました。ずっと凍結していたものが一気になくなって風通しがよくなり、心が軽くなったような気分です。空き地の真横にある大きな池も氷が張らなくなってきて、水面に光がキラキラ反射しています。
明らかに滞りの原因になっている執着を手放すことはとても大切ですが、自分の中で大切にしているこだわりが、実はいらないものなのかもしれないと感じることも、この頃増えてきています。そのこだわりが元々いいものだったとしても、実は何かの妨げになっているなんてこともあるからです。昔だったら、こだわりというものを手放すことが難しかったけれど、最近は潔く手放してしまうことがほとんどです。自分の中でガチガチに存在していた「当たり前」がなくなることで、スペースが生まれます。新しいものを招き入れるスペースです。そして、今まで遮られて見えなかった風景が見えてくるかもしれません。それはまるで、冬の間ずっと凍っていた氷が "解ける" かのように思えます。"溶ける" ではなく、"解ける" というニュアンスです。
頭の中も体も、そして環境や状況も、極力シンプルで空白がたっぷりある状態にしておきたいと思っています。目まぐるしく情報が行き交う場や人から距離を取ったり、あるいは時には遮断したり。自分が「必要だ」と強く思い込んでいた物事がなくなっても、意外と何ら変わらずに過ごせるものがほとんどだと思います。
今日は二十四節気の2番目の節気、雨水(うすい)です。冬の凍てついた氷や雪が解けて流れ始めるとき。暖かくなってくることで、雪が雨へと変わっていきます。大地は潤い植物が芽吹き、動物たちも活動を始めていく頃となりました。そして星座は、魚座のシーズンに突入しました。
静から動へのとき。活動が始まっていくタイミングだからこそ、物理的にも精神的にも、余白やスペースをたっぷりつくっておくことはとても大切だと思います。動きやすいフレキシブルな自分へと整えましょう。