低血糖症と鬱
「低血糖症」
聞いたことはありますか?
血糖が低いと書くので、糖が足りないのね♪と思ったあなた、
ハズレです(笑)
確かに低血糖症は血糖値が低くなった時に起こる症状です。
その症状としては下記の通り。
<精神的症状>
・頭の中が混乱しやすい
・集中力がなくなる
・忘れっぽい
・忍耐することができない
・カッとしやすい
・ひどく神経質である
・強い緊張感がある
・理由のない恐怖にかられる
・気持ちがいつも落ち着かない
・自殺したい誘惑にかられる
<肉体的症状>
・強い疲労感、身体の衰弱感がある
・昼間に非常に眠くなる
・便秘と下痢を交互に繰り返す
・食欲が全くわかない
・時々激しい食欲がわく
・口の中が渇く
・手足が冷える
・手足がむくむ
・皮膚にトラブルがある
・風邪をひきやすい
・時々心臓の鼓動が早くなる
いかがでしょうか。
これらに該当する方ってけっこう多くないですか?
実は日本人のほとんどがこの低血糖状態に陥っているのです。
何を隠そう、私自身が深刻な低血糖症に陥っていたことがあります。
当時20代、大企業でサラリーマンをしていた私。
とりあえず超モーレツ社員。
土日も仕事の電話は鳴るので心が休まる日って、ほとんどありませんでした。
どこに向かってるのかわからなかったけど、止まるのがこわくて止まれないし、
死にたいと思っても死ぬ勇気なんてありませんから、
寝るときに「明日起きませんように」と願って寝て、
そして翌朝起きてしまったときの絶望感といったらなかった。
それでも走りまくっている自分が、ただ苦しかったことを覚えています。
当時の食生活を振り返ると、
朝、パンとコーヒー
昼、おにぎりかパン、ヨーグルト、カフェオレ
夜、居酒屋
こんな感じ。
で、ここからがポイント。
そんな当時の食生活にて、
だいたい夕方の6時くらいに手が震え始めるんです。まだまだ仕事真っ最中の時間ですので、
「あ、きた」と思うとコンビニでおにぎりかパンを買って食べる。
そうすると、しばらくするとおさまるんです。
それの繰り返しでした。それが普通の日課。
しかし、これこそが低血糖症の症状だったのです。
それでは、なぜ低血糖になってしまうのでしょうか。
それはまさに、
「糖質の摂りすぎ」。
人が血糖値を下げる仕組みは以下の通りです。
通常血糖値は1㎗あたり80~140mgで保たれていますが、食事で糖質を摂取すると、当然血糖値が上がります。そうすると血糖値を下げるためにすい臓からインスリンというホルモンが放出されます。インスリンは血液中のブドウ糖を筋肉や脂肪、肝臓などの細胞内に入れる手伝いをし、血液中のブドウ糖は細胞内へと取り込まれ、血液中の血糖値が下がる、という仕組みです。
しかし現代の食事を見てみると精白した糖質(白米、白砂糖、小麦粉)が溢れています。
これらは精白されている分吸収スピードが早いので、血糖値が上がるのも早く、身体は驚いてインスリンを大量に分泌させてしまします。すると一気に跳ね上がった血糖値が一気に下がります。まるでジェットコースター状態!
この血糖値の上下こそが、上記の精神的症状、肉体的症状に影響するのです。
私たちの身体は血糖値上昇に対しては本来自然食品に対して行われるようなゆっくりとした消化、吸収のペースに合うようにできており、人工的に精製された砂糖のような早い吸収ペースに対応していません。
つまり、砂糖などの精白された糖質や小麦粉を食べれば食べるほど、低血糖状態を引き起こす可能性が高いことになるわけです。
私が夕方6時ごろになると手が震えていたあれは、血糖値が下がった時の症状です。
そのためパンやごはんなどを食べると血糖値が上がって、症状がおさまっていたんですね。
じゃあどうしたらいいの?
と言えば、
「食べる糖質を減らす」。です。
血糖値の急激な上下がなければ低血糖の症状は出ません。
ですので血糖値上下にそれほど影響しない、卵・肉・大豆・豆腐などのタンパク質、また糖質の代わりのエネルギーとなる脂質をしっかり摂り、プラス、生野菜をしっかり摂ってビタミンミネラルを補給すればいいわけです。
でもでも、よくよく見てみるとこの低血糖症状って、鬱病の症状と似てると思いませんか?
私の経験を振り返ってみても、まさにだなぁ。。。
うつの症状のある方の食事を調べると、やっぱり「糖質過多」。
まさに血糖値の不安定状態は心の状態にも影響すると言えるのです。
糖質っておいしいですよね。
知ってます(笑)
でも低血糖の症状が見られる方は、一度私のように一時的にでも完全に糖質制限してみることをおすすめします。
ケトン体が出やすくもなります。
わたしのように、身体と心の変化に気づくはずですよ🌠
Rumi🌠