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乾 雅人 テレビの仕事、食の事、趣味の事。

2/17西風暴風につき

2022.02.18 08:00

強風予報で出船中止かと諦めていたが一俊丸HPは予約受付。21時頃に予約を入れる。

果たして…

翌朝、船宿に着くと堂満船長が「波が残ってるみたいなので明るくなって状況見てから決めるとのことです。とりあえず待機で」と。

こんな日に予約するモノ好きなカワハギ客は僕を含めて3名。船長と親しく会話する2人連れのお客さんは先日鳥澤さんと行った大ウネリの日に逆サイドのトモで竿頭になっていた人だと思い出した。


船長「今日はよく知ってる人達だけだね」


お客さん「この前、32cmのカワハギ上げてましたね、おめでとうございます」


僕「二人しか乗船してなかったから『割り当て』良かっただけです。この前、大ウネリの日にご一緒しましたよね?竿頭になった…」


お客さん「はい、反対側のトモにいましたよね?」


6時過ぎ、船が出ることに。とりあえず行ってみようと…座席抽選でお二人が右舷を先に確保、僕は左舷胴の間に。

出船。

「とりあえず、波もウネリも風もあるのでステファーノMで通すか」

朝イチ、仕掛けは

幹糸に上から

がまかつ競技AT4号ロングハリス

DAIWAネオフック4号ロングハリス

DAIWAネオフック4号7cmハリス

ミチイトと仕掛けの間のサルカンにふわふわスカート黄色

オモリは夜光の丸型、日差しが海底に届かない時間帯は点滅ライト白を。

朝の一投目の標準仕掛けといった感じ。

ただ、DAIWAのネオフックロングハリスはコレも含めあと2本で終了。お店も売り切れで買い足すことが出来ない。

それどころか、タックルボックスには幹糸仕掛けも残り数個だし、針もパワースピードの大きめのヤツが数セットというギリギリの感じになってきた。

ネット通販でも幹糸仕掛けはどこも売り切れ…困ったもんだ。


最初のポイント到着。

一投目…うわうわ、波とウネリが想像以上だし、風もびゅーびゅーなんてもんじゃなくボーボー!こりゃヤバいんじゃね?

25号のオモリ着底してるのに穂先から垂れたPEラインが風で膨らむほど。中オモリ無しの仕掛けだけど、どうかな…


とりあえず大波に揺れてゼロテンキープは難しいので船の上下分くらいタルませて穂先を注視する。アタリが無いので回収するとツルテン。

活性はあるみたい。

ゼロテンのみの手感度に頼っていた頃、こういう日はキツかったなぁと思い出す。

数投後、ウネリが下がって糸がタルんだ瞬間、穂先に

トントン…とシグナル

アワセると何かが乗った。全然引かない…トラギスかと思ったら、えー!ワッペンサイズのカワハギ。船長がいつもの「顔見たよ」のアナウンスをしない…

そっか、左舷胴の間は操舵室からは死角なんだ 笑

その後も穂先の違和感みたいなヤツで掛けたり、たまたまウネリの上下がゼロテンのタイミングにピッタリ合って手感度アタリがしっかり出たりで8:30までに7尾釣れた。

トイレに出てきた船長に右舷側の状況を聞くと

「4.5尾だと思う、7尾なら乾さんが今のところ一番だね」

海の状況は最悪だけど、釣りとしては全然悪くない。

カワハギも外道もエサを食わなくなったので茅ヶ崎沖をあちこち流し変える。

少し風が収まった10時頃、30mの深さのツブ根周りに。

ステファーノMの柔らかさだとさすがに30m超えはアタリに対する反応が遅れるのか、アワセが効かなくなってきた。

逆の右舷は連チャンも出ているようだけど失速気味。

オモリトントンも間延びしてトーントーンに。

結構、カワハギの動きが早いようで、この誘いではエサを取られてしまう。

中オモリ1号を追加。

この深さ、この竿の誘いでハリスが揺れるのか定かではないが一応タタキも入れてタルませると穂先がふるふると揺れる目感度アタリ

アワセると25cmのカワハギが上がってきた。

同じような誘いでワッペンを追加。

10時半で9尾。

ツヌケできる可能性が出てきた。

しかし、この時点でネオフックのロングハリスが無くなった。仕方がないので上の2本は、がまかつ競技ATロングハリスを付け、一番下はネオフックの6cmハリス。


流し変えての一投目。着底と同時に根掛かりで仕掛けロスト…くそっ


とりあえず予備のメタリアに仕掛けを準備開始。

陽が昇ったので点滅ライトではなく、ふわふわスカートをオモリ側に装着。

ミチイトとの繋ぎのサルカンにもふわふわスカート、更にタタキを入れるならとラトル入りの小さなブレードを付けてみる。


準備終えたところで船長が「ちょっと走ります」とアナウンス。間に合わなかったか。

稲村ヶ崎まで大移動。


移動後、一投目。

こっちの方が風は幾分マシで、波も低め。

オモリから海底の根に当たった感触。

当たり前だけどメタリアMHHは仕掛けの操作性が全然違う。トントントントンとリズミカルな誘いが楽ちん。

タタキからのタルませでアタリを待つ。

コンコンとカワハギっぽいアタリ。

アワセるけど乗らない。

ふわふわ…アタリ?…アワセるけど乗らない。

竿の硬さが全然違うからアワセのタイミングが早くなってしまっているみたい。

ふるふる…穂先のアタリ、少しタルめながら送ってアワセるとコンコンと乗った。キープサイズのカワハギ。

よーし、ツヌケ達成。

ここのところ20尾とか釣れてたから感覚がおかしくなってるけど、この時期なら10尾はもう上等だ。

更に…ドン!という大きなアタリで手感度バリバリのヤツが!

竿を立てるとガンガンガンガンとクビを振る。竿の真ん中辺りまで曲がってる!

キターーー!これまた尺超えクラスだ!

と思ったらフッ…え?…抜けた…

あちゃーー…これが硬い竿の宿命か。

この前の32cmみたいに柔らかいステファーノMなら獲れたのかなぁと呆然。

さっきの仕掛けロストからの竿チェンジが裏目に出たか。残念。


バラすと釣れなくなるもので…しばらくアタリが出なくなった。

仕掛け回収して、ふと見ると…いつの間にかミチイトのPEとサルカンに付けたふわふわスカートがぐしゃぐしゃに絡まってる。

リーダー無しでPEとサルカンを繋ぎ、スナップにふわふわスカートでタタキを入れるとこういうことになるのか!

もしかしてさっきのバラしの後からずっと絡んでたのか?なんか底取りの時もドロ地みたいな感触がしてたけど実は手前マツリだったんだな。


PEをカットして再度仕掛けを付け直して投入…糸が止まった…

あれ?今度はリールがバックラッシュだ!

何をやってんだか…

昨夜、糸を巻き直したから、やや緩んでるのに加え、スプールをサミングするのを適当にやってたようだ。


ダメダメだわ。


思えば、ロングハリスが底を尽いたところから、仕掛けロスト、竿チェンジ、バラし、手前マツリのまま気が付かずに釣ってたり、終いにはバックラッシュ…どうも途中から歯車が噛み合ってないようだ。

(ステファーノMに戻せって神様の思し召しなのかも)

と意味不明の前向きに考えて、再度仕掛けセッティング。


そうこうしているウチに右舷も釣れなくなったらしく、船長が再び茅ヶ崎に戻るとアナウンス。

トイレに来た船長が

「こっちの潮色がこんなに悪いとは思わなかったわ。ごめんなさい、移動しましょう」

確かに茅ヶ崎では真っ青だった海が、やや緑がかった色に。


爆速で江ノ島前を通り過ぎて茅ヶ崎沖へ。


え?朝より暴風になってる!

白波が立って、外房のヒラメ釣りの時みたいな感じ。

船長「25m、根のかけ上がりです」

ドッシャーン、ドッシャーンと船が揺れる。


わずかな波の隙を狙ってゼロテンからのタルませを繰り返して、なんとか1尾追加。

11尾。


船長「底はエサ取り多いみたいだから、ワンチャン宙でやってみるのも面白いかもよ」


魚探に反応が出てるんだな…ステファーノMは柔らか過ぎて宙の釣りにはやや不向きだけど誘い下げを丁寧にやってみる。

ココココドンドンドン!掛けた!これは型が良いぞ!

ゆっくりと巻き上げて姿が海面に…デカイ…え?…長い…ウマズラハギやんけ!

なんだよ〜、めっちゃドキドキさせやがって。


更に風が強く…あれ?暴風でステファーノの穂先がなんと横にしなってる!

こりゃダメじゃね?

船長「他の船も引き上げるみたいなので、残念ですが終わりましょう」


いやあ…船が出られて釣りができたこと、こんな日にツヌケできたこと

この二つは良かった。

それ以上に上手く行かなかったことがあって色々反省だらけ。


トップ13尾、僕が11尾、もう一人が10尾。

朝は独走に突入していたのに

後半、ダメダメの段取りの間に追い抜かれていたんだなぁ。


船宿に戻るときに他のお二人と会話

竿は極鋭レッドチューンボトム、これが一番釣りやすいと。

やっぱり極鋭のボトムか…

僕「柔らかい、極鋭のVSとかどうなんでしょうか?」

お客さん「船長曰く『SFとかVSってアワセたときに乗らなくても仕掛け自体は柔らかいしなりで、そこまで上に上がってないから、そのままオモリ置き直すと掛けられる。

反対にF1みたいな硬い竿でアワセちゃうと竿を上げた分だけ仕掛けも上がっちゃうからカワハギもエサが無くなったって思って隣のエサに行っちゃうみたい』と言ってましたけどね」


なるほどなぁ…カワハギ竿のあれこれ、面白いなぁ。