外伝:DDoS→Monster Hunter 4
私のモンハンのはじまり
2014年6月19日 17時過ぎ at PSO2
☆10をリサイクルショップでキューブに変換していたら、徐々にサーバーからの反応が鈍くなり、ほどなく630エラーで終了してしまった。
ちょくちょく遭遇するサーバー障害だろうしすぐ復帰するだろうと思っていたら、その夜の予告防衛の時間になっても、翌朝になっても、サーバーは落ちたままだった。
どうやら、PSO2のサーバーはDDoS攻撃を受け、復帰の目処がたたない状態になったらしい。
毎日ログインし、プレイしていたゲームが、ある日突然プレイできなくなったのだ。これには参った。
なにより、Pと話したり、一緒にプレイできないのが辛かった。
もしかしたら一ヶ月位は復帰しないかもしれないとのことだったので、ならば復帰までの間で何か、一緒にプレイできるゲームをしよう、という話になった。
そして何のゲームにしよう?とPに尋ねて、提案されたゲーム。
それが、3DSの「モンスターハンター4」だった。
「モンスターハンター」・・・
それはおれにとってある意味、忌まわしきゲームだった。
遠い昔、シリーズ新作が出る度に、旧PSOのフレンド(リアルも含む)を大量に引退させたゲームだった。
そういった意味で少なからず、ヘイトがあった。
モンハンに嵌って疎遠になった友人達の事を、数年ぶりに思い出してしまって、眩暈がした。
あの頃…おれは、一生このゲームはプレイしないだろうと思っていた…
2014年6月24日
ゲームショップに行き、モンハン4を購入した。
発売されて9ヶ月以上経っていたそれは、中古で2000円ほどであった。
プレイする前に10周年記念の動画集で、歴代モンハンのオープニングデモを見た。
草を食む草食獣の群れ、それを狙う小型肉食獣達。
狩りに成功したと思った次の瞬間、獲物は巨大な飛竜に奪われる。
奪った獲物を後足で掴みながら飛竜は空を飛ぶ。その先には、飛竜の巣。
そして・・・そんな飛竜をこっそり狙う、人間・・・ハンター達。
巨大な飛竜を狩るのに、只の力勝負だけで挑むならば、小さな人間は容易く負けてしまうだろう。
だからハンターは罠を仕掛け、徒党を組み、技と連携で、おっかなびっくりながらも飛竜を狩猟する。
場面は街へ移り。
狩猟された飛竜の素材ひとつひとつを選別していく人や、加工していく人。
何人もの職人の手によって、飛竜はハンターの装備となっていく。
モンスターは人間達にとって脅威であるが、恵みでもある。
ただエネミーを滅するだけのPSO2の世界とは全く異なった世界がそこにあった。
Pに勧められるまま使い始めた大剣で、おっかなびっくりゲームを進めていく。すると、様々な部分に目を奪われた。
一番目を奪われたのは、モンスターの挙動だった。
例えば蜘蛛(ネルスキュラ)や、虫型のモンスター(アルセルタス)のダウン時。
ひっくり返ってピクリともしなくなったかと思えば、せわしなく脚をばたつかせる。かと思うとまた停止する。死ぬと、ひっくり返って、伸びていた脚が死後硬直でゆっくり縮まっていく…
色んな虫を弄っては殺していた子供時代を思い返してしまったほど、これらのモンスターの動きはリアルだった。
また、蛇型のモンスターの動きも、同じように、実際の蛇の動きを再現していて美しかった。ダラ・アマデュラは、移動するときに自分も螺旋状にごろごろしながら山を這い上っていくし、蛇特有の舌使いや瞬膜や表情は本当にすばらしい。
・・・
PSO2では、プレイヤーの動きは、アップデートを重ねる度に高速に、もっさり感を無くしていった。
一見軽快に見えるが、それ故に、エネミーは動く前に溶ける。
アルチのように超HPが盛られた敵であっても、生命を感じる動きではなく、旧態依然の動作を高速化し、目の前に状態異常込みの弾幕を貼られまくるだけである。
(まあ、"アクションゲーム"と、"アクション要素のあるRPG"を、アクション面で比較してしまうのは、あまりにも不平等か。)
PSO2にも、実際の生き物をモチーフとしてつくられたエネミーは結構居るのだけれど、どれもこれも、形だけの真似である。
エネミーの動きを、実際の生き物をよく観察したり弄ったりして作ったとは、到底考えづらい。
例えば、アリジゴクをモチーフとしてつくられた、グワナーダというエネミーがいるけれど、巣から出すとものすごく後ろ歩きが速かったりとか、捕食の際の砂かけとか、そういった部分が全くデザインされてなくて、単に見た目の代表的な特徴である顎だけを、実際と凡そかけ離れた感じで動かしている。
これでは、リアルもくそもない。
おれがPSO2で出来る事は、機械的に最善を尽くして、目の前のエネミーを始末することだけである。
物凄くシンプル且つクリーンな世界。
そしてそれは、おれが遠い昔、PSOで望んできた事ではあった。
当時のおれは、チャレンジモードというPSOの中の(ある意味)仮想空間で、ヒット確認し、レーダーと数字を凝視し、一匹一匹を無駄無く美しく、一秒でも早く処理することに血道をあげていた。
あの頃の嗜好や情熱がそのまま今に当てはめられていたならば、もしかしたらおれは、今もPSO2も好きだったのかもしれない。
(だから、LやRがTAに嵌っていた気持ちは解るのだ。)
昔のおれには、モンハンは合わなかった。
血生臭く野蛮な世界よりも、殺したり殺されたりする世界よりも、スマートなゲームを好んでいたから。
強大なモンスターに武器一本で戦いを挑んだり、その素材で武器や防具を作る事に全く興味が沸かなかったから。
あれから、何年経っただろう。
おれが成長したのか、年をとったのか。まあ多分、両方なのだろうけれども。
約2年ひたすらプレイしているのに不満が目立ち始め面白さが減り続けているPSO2からの反発という要素も多分にあっただろう。
様々なゲームと出会い感動し、様々な人と出会って時間を重ねた結果、おれの嗜好は随分と変わってしまっていたらしい。
気が付くと楽しくプレイしている自分に気づき、震えた。
今もプレイし続けているモンスターハンターシリーズとの馴れ初めは、こんな感じ。
結局Pとは
モンスターハンター4 434時間
モンスターハンター4G 455時間
モンスターハンタークロス 80時間ぐらい?(オストガロアまで)
一緒にプレイして貰った。お世話になりました