人間の体は動くことを前提につくられている
NHKスペシャル人体。録画していた第2回を何気なく見てたら、驚きの連続。最新研究って、ここまで進んでるんですね。
シリーズ第2回は「脂肪と筋肉」がテーマ。どちらも脳から司令を受ける体の一部だと思ってましたが、実は脳に司令を出す「メッセージ物質」を放出する臓器ととらえることができるそうです。われわれランナーにとって気になるのは、やっぱり「筋肉」のほう。
①ミオスタチン
筋肉からは、これ以上筋肉をつけるなというメッセージ物質「ミオスタチン」が放出される。筋肉はエネルギーを浪費するから。だから、筋肉をつけようとしたら、このメッセージ物質に打ち勝つトレーニングが必要。なるほど、インターバルトレーニングがつらいのは当たり前ということですね。
②カテプシンB
筋肉から出る「カテプシンB」が、記憶を司る脳の「海馬」細胞を増やし、記憶力を増強している可能性がある。走った後、仕事がはかどるのは、このせいでしょうか。
③IL-6
メタボになると、免疫細胞を活性化する物質が過剰に放出されて、免疫細胞が暴走し、敵ではないコレステロールをどんどん溜め込んで爆発。そのときに出る有毒物質が、心筋梗塞や脳梗塞、腎臓病、糖尿病を引き起こす。筋肉細胞から出る「IL-6」は、この免疫細胞の暴走を引き起こす物質を減少させるはたらきがあるそうです。
「私たちの体は動くことを前提につくられています。動かずにいれば筋肉からの大切なメッセージ物質が出なくなり病気に陥ります。筋肉を動かせば命が守られるのです。」(コペンハーゲン大学ベンテ・ペダーセン博士)
体を動かすって、ほんと大事なんですね。走る理由がまたひとつ見つかりました(^^)NHKスペシャル「人体」シリーズは全7回。次回放送は12月3日夜9時。今から楽しみです。