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コマの書き散らし

遊戯王初心者の為の召喚術⑤P召喚編

2022.02.23 01:47

こんにちはこんばんは。

マスターデュエルから興味を持ってくれた、遊戯王初心者さんのために役立てばいいなと思い始めた、召喚記事。

アドバンス、リンク、エクシーズ、シンクロと来て、残すはペンデュラム、儀式、融合となりました。

こう見ると召喚法多いなって思いますね。


実際「自分が使う予定のない召喚方法なんかは興味ないよ」って人も結構いるかもしれません。

今回紹介する召喚方法も、私もマスターデュエルではあまり見たことない気がします。

今回は爆発力もあり、盤面の制圧力もある

ペンデュラム召喚

を紹介します。

遊戯王をマスターデュエルから始めたばかりの人も、復帰したばかりの人も、「なんだか効果が2段になってて、読みづらいモンスターカード」、見たことあると思います。

それがペンデュラムモンスターです。



ペンデュラムモンスターとは、モンスターカードでありながら、魔法カード扱いで魔法・罠ゾーンの両端に置くことができるモンスターカードです。

魔法・罠ゾーンとありながら、赤と青の振り子が書いてあるゾーンが所謂ペンデュラムゾーンとも言われるエリアです。

ペンデュラムモンスターは上段にペンデュラム効果。下段に効果モンスターとしての効果が記載されています。

通常モンスターのペンデュラムモンスターもおり、ペンデュラム効果があってもそれは通常モンスターとして扱われます。



置かれたペンデュラムモンスターはモンスターとしては扱われず、魔法カードとして扱われますが、既存の「永続魔法」や「装備魔法」と言った魔法カードとしては扱われない特殊な裁定がされています。

なお、通常の魔法・罠のように裏側でセットすることはできません。そしてペンデュラムゾーンのペンデュラムモンスターは、モンスター効果を使えません。


そして最大の特徴が

「フィールドから墓地へ送られた場合エクストラデッキに表側表示で加わる」

ことです。

よって、破壊されても墓地へはいかず、シンクロ素材やリンク素材になってもエクストラデッキに表側で加わります。

フィールドから墓地へ送られるのは、モンスターゾーンでもペンデュラムゾーンでも大丈夫です。

墓地に送れないため、「コストとして墓地に送る」効果の対象にできないことは注意が必要です。

また、エクシーズ素材はフィールドにいるという判定ではないので、エクシーズ素材になったペンデュラムモンスターは墓地へ送られます。


次にペンデュラム召喚の方法を確認しましょう。

まずはモンスターの確認から。

ペンデュラム召喚をするには、左右のペンデュラムゾーンにペンデュラムモンスターを設置する必要があるので、2枚のカードが必要になります。

今回は"時読みの魔術師"と"星読みの魔術師"の2枚を例に挙げます。


下準備としては、左右のペンデュラムゾーンに星読みと時読みを魔法カードとして置くだけで、ペンデュラム召喚の準備は完了です。

ペンデュラム召喚はペンデュラムスケール間のレベルのモンスターを

・手札からいくらでも特殊召喚できること

・エクストラデッキの表側表示のペンデュラムモンスターを特殊召喚できること

が特徴です。


ペンデュラム召喚をする際に注目すべき点は、ペンデュラム効果の左右に赤と青で表記されているペンデュラムスケールと呼ばれる数字です。

今回例として挙げた星読みと時読みのスケールは1と8なので、レベル2〜7のモンスターを特殊召喚できます。

この制約上、同じペンデュラムスケールを設置してしまうと、全くペンデュラム召喚ができなくなってしまいます。

魔法・罠ゾーンを2枠使うこともあり、より場が圧迫されるという懸念もあります。


このように盤面の制圧力がある代わりに、1ターンに何度でも行える特殊召喚とは違い、ペンデュラム召喚は1ターンに1度しか行えません。


ペンデュラム召喚は全て同一の特殊召喚として扱われるため、罠カードなどを発動されると、せっかく特殊召喚したモンスターたちが一気に破壊されてしまうこともあります。

"奈落の落とし穴"は本来エクストラデッキに送られるペンデュラムモンスターも、除外されてしまうので天敵です。


また、エクストラデッキの表側表示のペンデュラムモンスターはエクストラモンスターゾーンにしか特殊召喚できません。


「エクストラデッキからペンデュラムモンスターをもっと出したい!」

という場合、"リンクモンスター"が必要になります。

これは特殊召喚先がエクストラモンスターゾーンの他に、リンクモンスターのリンク先に特殊召喚ができるようになるためです。


例えば

"水晶機巧ーハリファイバー"は右下と左下にリンクがあります。

よって、ハリファイバーがエクストラモンスターゾーンにいる場合、右下と左下にエクストラデッキのペンデュラムモンスターをペンデュラム召喚できます。


段々とややこしくなってきましたが、これからもう少しややこしいペンデュラムモンスターを紹介しましょう。

シンクロとエクシーズのペンデュラムモンスターです。

これは普通のシンクロモンスターとエクシーズモンスターと同様、裏側にしてエクストラデッキの一枚として使用され、それぞれの召喚条件が揃った時にシンクロ、エクシーズ召喚できます。

その後に破壊などされ、表側表示でエクストラデッキに加わったあと、ペンデュラムスケールが揃っている状態で、ペンデュラム召喚を行えば再び特殊召喚ができます。

これは蘇生制限と呼ばれる条件を満たしているためです。


蘇生制限とは、「本来通常召喚できないモンスターを正規の方法以外で特殊召喚する場合、一度正規の特殊召喚をしていないと他の方法で特殊召喚できない」というルールです。

簡単に言えば「"クリアウィング・ファスト・ドラゴン"をペンデュラム召喚や"死者蘇生"したければ、一度シンクロ召喚して場に出してくださいね」。ということです。

これはどの特殊召喚にもいえるルールなので、しっかり覚えておきましょう。

まだ融合と儀式についての記事を書いていないので、今回は割愛しますが、融合と儀式のペンデュラムモンスターもいます。

儀式の方は手札から直接ペンデュラムゾーンに置けますが、ペンデュラムゾーンから破壊されてエクストラデッキに送られても、上記の「蘇生制限」を満たしていないためペンデュラム召喚はできませんので、注意してください。


今回もペンデュラムを使用する低レアデッキを考えてみました。

今回は【ブンボーグ】をメインに、同じく地属性機械族の【無限起動】を混ぜ合わせ、ペンデュラム召喚以外の召喚もできるようにしています。

【ブンボーグ】とは、低攻撃力でありながらそれを自身の効果で上げていき、相手を殴り倒す、所謂【ビートダウン】と呼ばれるデッキカテゴリの一つです。


各ブンボーグの解説に入ります。

"ブンボーグ001"はブンボーグ唯一のチューナーで、自分フィールドの機械族モンスターの分攻撃力がアップします。

自身も含めるので、効果が無効になっていなければ最低攻撃力は1000。最大火力は理論上は4000です。

場に左右される不安定な能力ですが、機械族であればブンボーグに限りません。

また、フィールドに機械族モンスターが2体同時召喚されれば自己蘇生(自身の能力で墓地から場に特殊召喚すること)できますが、条件が限られるのでオマケ程度に考えておきましょう。

"ブンボーグ003"はデッキから003以外の「ブンボーグ」をリクルート(デッキからモンスターを特殊召喚)する効果。

そして自分の場の「ブンボーグ」の攻守を、自分の場の「ブンボーグ」の数×500、一時的に上げることができます。

攻撃力500と心許ないですが、効果を使えば、特殊召喚したブンボーグと自身を合わせて、1500ラインまで攻撃力を上げることができます。

インフレの進む遊戯王では不安な攻撃力ですが、他のブンボーグがいればさらにアップすること。また、相手ターンも発動できることから牽制にも使えます。

特殊召喚できるブンボーグにレベル指定はないため、高レベルブンボーグを呼び出す呼び水にもなってくれます。

こちらはデッキからブンボーグを墓地に送り、ダメージ計算時のみそのレベル×500攻撃力がアップする"ブンボーグ004"。

このデッキの最大レベルブンボーグはレベル8なので、一時的な最大攻撃力は4500になります。

ほとんどのモンスターを戦闘破壊できるようになりますが、代わりに相手への戦闘ダメージを与えることはできません。

②の能力は相手モンスターを戦闘破壊した時に、手札墓地からレベルの違うブンボーグモンスターを2枚特殊召喚できる能力です。

①の効果で墓地に送ったブンボーグを特殊召喚したり、2枚目の004を出してエクシーズ召喚に繋げることができます。

なお、これはバトルステップ中の処理として扱われるため、特殊召喚しても001の蘇生はできないので注意してください。

ブンボーグのペンデュラムモンスター達です。

それぞれのペンデュラム効果は単純に「ブンボーグ」モンスターしかペンデュラム召喚できないというもの。

"ブンボーグ005"と"ブンボーグ006"は、エクストラデッキに表側表示で存在する「ブンボーグ」モンスターの数×500攻撃力がアップする効果。

"ブンボーグ007"と"ブンボーグ008"は、墓地の「ブンボーグ」モンスター×500攻撃力がアップします。


それぞれの固有能力ももちろん持っています。


005はペンデュラムゾーンで破壊された時、墓地のブンボーグを特殊召喚できます。

モンスター効果は、召喚、特殊召喚した時にフィールドの魔法・罠を破壊できます。

自身の場も含まれるため、005と後述の006のペンデュラムゾーン破壊効果を自分から発動させることも可能です。


006はペンデュラムゾーンで破壊されると、墓地のブンボーグを手札にくわえられます。

なんらかの理由で墓地にあるペンデュラムブンボーグを再利用したり、003を拾い上げて召喚効果を再び狙うこともできます。

モンスター効果は、相手モンスターの表示形式の変更ですが、後述する007は守備貫通(自分の攻撃力が相手の守備力を超えた場合に戦闘ダメージを与えられる)を持っているので、007と組み合わせてみましょう。


007は他のブンボーグへの攻撃を自身に向けさせる効果があります。

007を2枚並べれば簡易的なロック(相手は攻撃対象を選べず、攻撃できない状態)をかけることができます。

また、守備貫通能力を持っているので、攻撃力が高くても守備力が低いモンスターを、006の効果で守備表示にして殴り倒すコンボが使えます。


008は他のブンボーグを効果の対象にできなくする効果と、一度に2度攻撃できる効果があります。

007と組み合わせれば、相手はさらに対処しにくくなるはずです。


ペンデュラムスケールは1と10なので、001以外の全てのブンボーグはペンデュラム召喚が可能です。


次にこのデッキに入っている「無限起動」を紹介します。

"無限起動ハーヴェスター"と"無限起動ブルータルドーザー"は「無限起動」モンスターをサーチ(デッキから手札に加える)、リクルートできる効果です。

ハーヴェスターはレベル調整する効果があるので、エクシーズ召喚に役立ちます。

"無限起動ロックアンカー"は機械族・地属性モンスターを守備表示で特殊召喚できます。

ブンボーグモンスターを特殊召喚できるのですが、守備表示で特殊召喚されるためすぐに戦闘に参加できないので注意です。

こちらもレベル調整効果があります。

"無限起動コロッサルマウンテン"。ランク7の大型エクシーズモンスターで、

「ハーヴェスターと005」と「ロックアンカーと003」でエクシーズ召喚できます。

機械族リンクモンスターをリリースすることで、守備表示で自己蘇生できること。

守備力が3100という絶妙な数字なのも、個人的評価が高いです。

無限起動モンスター1体でリンク召喚できる"無限起動ゴライアス"。

コロッサルマウンテンのためにリリースして、コロッサルマウンテンのエクシーズ素材にすることで、効果破壊耐性を持ったコロッサルマウンテンを作り出せます。


続いて魔法・罠カードについて、このデッキは機械族で統一しているため

"一族の結束"で攻撃力の底上げができます。ブンボーグは低火力が悩みなので、少しでもそれを補うことを目的にしています。


"一族の結集"はフィールドの表側表示モンスターを選んで、元々の種族が同じモンスターを手札・墓地から特殊召喚できます。

ブンボーグを場に並べるのに役立ちます。



続いてこのデッキのSR、URの強化パーツを紹介していきます。

"ブンボーグ002"は「ブンボーグ」サーチできるカードで、特殊召喚しなければ効果を発動できません。

003の効果で特殊召喚して、任意のブンボーグをサーチしましょう。

自身の効果で攻守を上げられるのは、自身以外の機械族なので、このカード1枚では低攻撃力のままであるなど弱そうに見えます。

しかし、低火力のおかげで後述の"機械複製術"の対象にできます。

ブンボーグデッキでの超弩級アタッカーとなりうる"ブンボーグ009"。

攻撃力の合計分なので、フィールドで攻撃力がアップしたブンボーグの攻撃力を集約することができます。

ただし、この効果を使うターンはこのカードしか攻撃しかできないこと、返しのターンは低攻撃力を晒すことになるため、使う時は1ターンキルを狙うようになります。

002の効果でもサーチすることができるフィールド魔法カード"ブンボーグ・ベース"。

「ブンボーグ」カードをデッキに戻して、手札交換ができます。

高レベルブンボーグが手札に固まってしまっている時に役立つ能力です。

③の能力はブンボーグを9種類除外して、相手フィールドのカード全てをデッキに戻す効果です。実質ブンボーグ001〜009を除外することになります。

強力な効果ですが、墓地やフィールドから除外するので、使うとブンボーグの火力低下に繋がる可能性があるので気をつけましょう。

自分フィールドの攻撃力500以下の機械族モンスターを特殊召喚できる"機械複製術"。

ブンボーグは自身の効果によって火力が高くなるので、主に対象にできるのは002と009です。

002は特殊召喚により効果発動ができるので、相性がいいです。

"地獄の暴走召喚"は自分フィールドにモンスターが存在し、攻撃力が1500以下のモンスター1体のみが特殊召喚された時に、同名モンスターを除外ゾーン以外から特殊できます。

条件は厳しいですが、同名ブンボーグを並べることで場を圧倒できます。

相手も特殊召喚できてしまうこと注意が必要ですが、今はエクシーズやシンクロが多いので、あまり気にしなくてもいいかもしれません。


上記の2枚は2体を同時召喚になるので、墓地にいる001の自己蘇生条件も満たすことができます。

"幻獣機 アウローラドン"はリンク召喚した時に、幻獣機トークンを特殊召喚できます。

これも001の自己蘇生を満たせるうえ、フィールドのカードの破壊など汎用性が高い効果を持っています。

機械族ワンキルのお供"リミッター解除"。

エンドフェイズに効果を受けた全てのカードを破壊してしまうため、使う時は勝負をつけるつもりで使いましょう。


自分フィールドのモンスターの数×800攻守をアップしてくれる装備魔法"団結の力"。

場に展開しやすいものの、火力が低いことが悩みのブンボーグでは心強い味方です。

"御前試合"と"群雄割拠"。

互いに効果を受けますが、地属性、機械族で統一されている【ブンボーグ】ではあまり気になりません。


次はペンデュラム召喚そのものと相性のいいカードを紹介します。

ペンデュラム補助カード"揺れる眼差し"。

ペンデュラムゾーンのペンデュラムモンスターをエクストラデッキに送りつつ、枚数に応じて効果を発動できます。

005と006の、ペンデュラムゾーンで破壊された時の効果を能動的に発動させることができます。

また、同スケールのペンデュラムモンスターを敢えて置いて破壊することで、任意のペンデュラムモンスターをサーチできます。

ペンデュラムゾーンにカードがある時に発動でき、「ペンデュラム」カードかペンデュラムモンスターをサーチできる"デュエリスト・アドベント"。

両端にいなければペンデュラム召喚ができない、ペンデュラムの弱点を補ってくれます。

"金満な壺"はペンデュラムモンスターをデッキに戻して2枚ドローできます。

手札消費が激しいペンデュラムには採用の余地があります。

使ったターンは、ペンデュラム召喚以外の特殊召喚ができなくなるのは痛いデメリットなので使いどころや、デッキ構築には気をつけましょう。



いかがでしたでしょうか。

今回はペンデュラム召喚についての記事を書かせていただきましたが、途中は機械族ブンボーグの強化寄りの解説になってしまいました。

ペンデュラムはその性質上、専用構築になりがちです。

有名なペンデュラムデッキとしては【オッドアイズ】、【魔術師】、【EM】、【妖仙獣】などがあります。


ペンデュラムテーマは長期戦に強いデッキです。

しかし、必ず2箇所違うスケールのペンデュラムモンスターを置くことから、同時に安定性も欠けるところもあります。

ペンデュラム召喚をするデッキだからといって、ペンデュラム以外の勝ち筋も用意しておく必要があることがペンデュラムデッキの難しい点かもしれません。


最後まで読んでいただきありがとうございました。