『合気道に活きる』を読了
世界唯一の最高段位、九段である多田宏師範の書籍『合気道に活きる』を読み終えました。
植芝盛平開祖の直弟子として、今日の世界に広がる合気道に多大な貢献をしてきた多田先生がおっしゃっていることが、先日読んだ本のキーワード「無心」ともすごく繋がってきました。
僕自身は「無心とは囚われない心」という解釈をしていますが、本書で多田先生は「およそ稽古で生じる問題のほぼ九割以上は、人、技に囚われているという心から生じている。」、「日常の生活でも憎む、恐る、悲しむ、嫉む、迷う、悩む等は、心が人、事に囚われる事によって生じるマイナスで消極的な念であり、武道ではスキである。これを改めるには、「心法の道=気の錬磨」を実行して、心の働きを積極的プラス方向に向けることが大切である。」とおっしゃっていました。
ちなみに、「心法の道」とは「万有一元、心身一如の実践東洋哲学と武術が同化した、精神集中の科学、武術にして瞑想法、動く禅とも言うべき道であり、あらゆる技術を上達させる法である。」とのこと。
本書では「心法の道」と、もう1つ「心学の道」という言葉も出てきますが、こちらは「東洋で古代から求められていた人間としての生き方、道徳の道に加えて、700年続いた武家政治の下で、それぞれの時代に於ける武士の生き方を、特に主張した道に発する。」と書かれ、「武術の修行と武士道とが一つになった儒教的な道」だそうです。
さて、僕の最近のテーマでもある、「どうしたら、囚われない心を得ることができるのか?」に関して、多田先生は「日本には1000年の伝統を持つこの「心法の道」がある。この道をよく研鑽し、日常行える法として、子供の時から自然に行うことができるようになるのが理想である。」と、、、、
そして、合気道の稽古においてもそれは行えるとのことなんだけど、、うーーん、まずはあまりあーだこーだ考えずにやり続けることかなー
日々精進!!!