『あなたは、一人ぼっちではありません』
数万人、数十万人にひとりの病名を宣告されたら。
どうしようもない不安の淵に立たされますよね。
『これだけ多くの人がいるのに、何で自分が……』と。
やり場のない憤りに苛まれますよね。
特に、病名を告げられて間もない人は。
自分以外のみんながすごく遠い存在に感じられて。
どんどん、取り残されていっているような感覚に襲われていますよね。
僕は、発症当初は。
ずっと真っ暗闇にぽつんと一人で居るような孤独感を感じていました。
でも。
あなたは決して一人ぼっちではありません。
今は自分の心が辛すぎて。
目を開けることが出来ないんですよね。
だから、そんな周りの人たちの姿が見えないのは仕方がないことです。
でもね。
あなたの周りには。
リアルな現実世界にも、ネットなどのバーチャル世界にも、たくさんの人たちが居てくれます。
ゆっくりと、少しずつ。
自分のペースが掴めて来たら。
だんだんと周りの景色も見えてくると思います。
発症前の景色とは違うかもしれないけれど。
そこには、今のあなたを見ていてくれる人たちが必ず居ます。
自分の心の整理がつかないうちは。
思いっきりワガママを言ってください。
ワガママを言うことをためらって。
自分の心を傷つけないで下さい。
ご家族や友人、インターネットのコミュニティでもいいです。
自分の辛い想いをぶつけてみてください。
言葉になっていなくても良いです。
そうやって、自分の心の中にある真っ黒い澱を吐き出してみてください。
あなたの辛さを受け止めてくれる人が、必ずいます。
あなたは決して一人ぼっちではないんです。
僕には2つの難病があります。
最初の発症からは、10数年が経ちました。
それでも、僕は元気です。
今も、大きな声で笑っていきています。
だからと言って。
希望を持ってくださいなんて、とても言えないけれど。
どうか、絶望だけはしないで下さい。
どうか、絶望だけはしないで下さい。