火星と冥王星のコンジャンクション
3/3は魚座新月...とホロスコープを読んでいたら、
火星と冥王星もコンジャンクション。
忘れようにも忘れられない...というか思い出す、
2年前は3/23にこの配置があり、私事ですが大事件が勃発。。
プライベートに留まらず、コロナの水際対策が本格始動してきた頃です。
まぁ、星の流れに乗っていたといえば納得できそうだけど、
それにしても自分の意志というものが試されていたのであって、
流されるってことはそこまでの意志を持てていなかったからということが露呈し、
10ハウス太陽獅子座から退く結果となりました。
さらには年齢域で言ったら火星期の私、その影響は大きくて然るべき...
火星は2年でホロスコープを一周、ということは冥王星とのコンジャンクションも2年にペースで起きているわけで、火星期にそれが起きる頻度は、多い人で5回(例外的には6回とかあるのかも。おつかれさまです!)、少なくても4回程度ということで、毎回そんな衝撃をまともにくらってたら身が持たないよという感じです。
何事もなくスルーできる人もいれば、私のようにまともにくらう人もいるのは、ホロスコープが個人によって全然違うからというのも理由の一つではあると思うのですが、逆に影響が少なかった人ってどういう人なんだろうか?
火星期を平和にやり過ごせた方がいるのならホロスコープ見てみたい...
いや、火星期を平和に過ごそうなんて考え方が甘いんだ。
この3/3を乗り越えて成長できたな〜と思えるかどうかで、
私の火星期に対する姿勢の真価が問われるのかもしれません。
書いておきながら、自信ないなぁ...
そういう時はちょっと振り返ってみることも大切。
というわけで、私が火星期に入った2016年から2022/3/3までの火星-冥王星CJTのホロスコープを見ていきたいと思います。
火星は牡羊座と蠍座の支配星で、年齢域でいうと35歳〜45歳にあたります。
蠍座の支配星は現代では冥王星とされていますので、
新旧の支配星が出会うことで結構インパクトのあるタイミングなのだろうと思います。
旧い自分が死んで、新しい自分に生まれ変わる...
この時期はまた必然的に、生まれた時の冥王星とスクエア(90°)の位置に現在の冥王星がやってくる、いわゆる「中年の危機」というタイミングにも合致してしまいます。
牡羊座・蠍座に太陽や火星を持っている人、あるいは火星がそのサインにある天体及び冥王星とハードアスペクトを組んでいたり、それらがさらにトランジットの冥王星とハードアスペクトだったりすると...ってもはや「中年の危機」どころかノストラダムスの大予言的に逃れられない変容な気がしますが、一見わからなくてもじわじわと変容の波が押し寄せていることに気づいていたら、モロにくらうことは避けられるのかもしれませんし、あるいはくらってもリカバリーできる耐性がつけられるかもしれません。
まぁそれでもくらう時はくらいます。
そんな時に、自分はダメだ、と落ち込むのでなくて、
そんな自分を受容できたらいいのです。
変容は避けられないのだから、自らそれを受け入れて、新しい自分になっていければいい。
前半、とても個人的な理由で書き始めた記事ですが、
チャートを見ていくとやっぱり、全体につながっていく内容だなぁと感じます。
火星は「個を社会/世界に押し出していく力」であり、
冥王星は時代をも変容させていくエネルギー。
特にこの2020年という節目は、冥王星のある山羊座を超えた水瓶座でのグレートコンジャンクション、新しい時代の始まり、という時間だったから、その影響は世界全体を包み込むものだった。
受け取り方は千差万別だとしても、それに対して一人ひとりが対応していく必要もあれば、自ら変容していく態度も取れる。
時代に後押しされて自然と変化していける人もいれば、変わるのは嫌だと頑なになる人もいて、安定を求めながらも本当は変わるのが怖いということに気づいてしまった、私のような人もいるかもしれない。
チャートから、ざっくりとここ6年ほどの流れ、読んでみたいと思います。
「★」のコメントは個人的な覚書ですがご容赦ください。
2016年:火星/冥王星はDSC上に。自分ではないところで世界が大きく変わろうとしている暗示。ただし社会はまだまだ希望に燃えていて、目に見える結果を求め拡大発展していこうとしている。その中で個人は目に見えないものを希求していくように。社会の発展は安定につながるのだろうか?終わりなき拡大に終止符を打ちたいような、破裂寸前の緊迫感。
★チャートのASCとネイタル火星コンジャンクションにトランジット火星/冥王星コンジャンクション...影響が大きいことが示唆されます。チャートルーラー月は12ハウス、うんうん、この頃そんな感じだったかも。
2018年:人々の心が一部スピリチュアルな方へ強く傾いたのか、破裂は避けられた感じ。新たな可能性が見出され、世界は違う方向へ拡大や発展していくかのように見える。がしかし、というのは後になってわかるところ。2016年は風サインに天体多めだったのに、2018年は地のサインに太陽・月・土星/火星/冥王星が集まっているのも、今見るとなるほどという感じ。
★私はまだ旧時代の方の拡大や発展にとらわれていて、現実的であろうと頑なになっていたかもしれない。この時期一瞬、月はMC近くまで持ち上げられたのだけど、そこからはほら、沈んでいくのよ。
2020年:春分明け、土星が一瞬水瓶座に入った直後で、文字通り「制限」に大きな動きが出た時。それだけでもかなりインパクトがあるのに、火星/冥王星に木星と、魚座では月/海王星まで重なっちゃったか。もはや社会のコントロールの及ばぬ域、太陽は8ハウスにお隠れあそばします。チャートルーラー水星がディセンダント上に。何が正しいのか、真実は闇の中。外の声でなくって、内なる声を聞いていく。変化は避けられない。そこからの2年間で新しい力が生まれてくるはずなのだ。
★思い出してもザワザワするような時間。しばらくはトラウマ的になってしまったけれど、やっと俯瞰して見れそうな。5ハウスの火星/冥王星を木星と土星がサンドイッチ。社会に対し自分をどう表現していくのか?このとき私は思いっきり反旗を翻してやった。本当は、楽しむこと、社会を明るく照らすことこそが私の役割なのに、そうじゃなかった自分。月と海王星がコンジャンクションしていたから、救いはある。
2022年:チャートの時間はかなりざっくりとっているのですが、アングルの度数に面白いシンクロが。ASC-DSCが03.04で、IC-MCが03.22。両方とも「3」と「4」という数の組み合わせ。「3」から「4」へ移行する、変容する、みたいなテーマがあるように感じます。3が示す創造性から4が表す安心や安定へ。すでに変化している人々の心にあったものになるように、土台や基盤となる社会を新しいものへ作り替えていく動きが出てくるのかもしれません。身近な人たちと一緒に、身近なところから。
★火星期はじまりの蟹座ASCから、到達点MCが蟹座になるタイミング。サビアン「ネズミと議論するネコ」...ライオンは何と議論するんだろう?火星ととるなら山羊と、月と見るなら魚と...なんと安直な。でもどっちも「魚」の部分がある。ネズミも魚もネコの好物...食べちゃわないように、勝とうとして議論するんじゃなくて、相手の話にきちんと耳を傾けること、自分と違う意見を受容すること。それはあくまで到達点だから、平和的に行きたい気持ち(金星)もありつつ、戦う姿勢(火星)が必要になる時もやってくることを自覚していること。ただし決して孤独な戦いではない、わかりあう前提で自分をオープンにしていく努力を。
次回の火星/冥王星コンジャンクションは2024年。
私にとっては火星期サイクル総仕上げに突入だから、
それまでに冥王星の洗礼である大変容を遂げていたいところ。
でもその変容は大きすぎて自覚の範疇を超えるものなのかもしれない…
私のことはせめて私だけでもちゃんとそれを知っておいてあげなきゃなぁと思います。