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ユダヤ民族の悲劇

2022.02.22 12:07

ユダヤ民族の悲劇

中学生の頃 シェックスピア戯曲の「ベニスの商人」を読んだことがあります。

世界の財閥の営利追及の在り方を 見た時 この戯曲を思いだしました。

http://e-freetext.net/venice.html にダウンロード用テキストが紹介されていました。

「昔、シャイロックというユダヤ人がヴェニスに住んでいた。シャイロックは高利貸しであり、キリスト教徒の商人に高い利子を付けて金を貸すことで大金持ちになったのだった。

シャイロックは冷酷な心の持ち主であり、貸したお金の返済をとても厳しく要求してきたために、すべての善良な人たちに嫌われていた。

その中でも特にアントニオというヴェニスの若い商人がシャイロックを憎んでいて、シャイロックもまたアントニオを憎んでいた。

というのは、アントニオは困っている人によくお金を貸していて、そのお金に決して利息をつけなかったからである。

このことから、このどん欲なユダヤ人と寛大なる商人アントニオは互いに激しい敵意を抱いていた。

アントニオはリアルトー(すなわち取引所)でシャイロックに会うと、いつもシャイロックが高利で金を貸して厳しく取り立てることを非難していた。」と在ります。

今改めて読むと シャイロックの無念な気持ちが良く分ってしまいます。

キリスト教徒はユダヤ教徒の子孫でした。出エジプトを果たし 約束の地に住み始めると ローマ帝国の支配と弾圧に脅かされることになります。

ローマ帝国はキリスト教徒にとっても、ユダヤ教徒にとっても共通の敵でした。

しかし、ローマはキリスト教を民の統治の道具とするため、国教会に定めます。

そして長い中世、キリスト教と政治の癒着が続きました。

その間ユダヤ人はユダヤ人強制居住区域. ゲットーに隔離されました。ゲットーが形成されたのは、文化的、宗教的に少数派であるユダヤ人が中世ヨーロッパにおいて異質なものとしてみなされたためです。結果としてユダヤ人は多くの都市で厳しい規則のもとに置かれました。

本来は共通の敵だったローマに 取り込まれた同族のもの つまりは親族に裏切られた悔しさを感じます。

もしあなたがユダヤ人だったとして 厳しい規則のある ユダヤ人強制居住区域・ ゲットーに隔離され、憎しみと蔑みに晒され ただただお金だけを 誇りにせざるを得なかったとすれば・・・?

シャイロックはキリスト教徒と結婚した 自分の娘さえ許すことができないともあります。

しかも高利貸しと侮られ非難されたとしても 相手がシャイロックの噂を知りながら 借りることを求めているにすぎません。そんな相手から借りる者こそ愚かです。

シャイロックは怒りをそして憎しみを バネにして 人々を虐げてしまったのです。

「目には目を、歯には歯を」の教えを生きているにすぎません。

悪名高きロスチャイルドの話を聞くと 私はこのベニスの商人を連想します。

しかも世界は銀行制度を認め、簡単に印刷できる紙を お金と認め より快適に、より便利に、より多くの富を・・・と求め続けてしまいました。


仮に日本が紙幣を導入しないで 金貨その他のコインを通貨で通していたとしたら 紙幣のように大量に通貨を得ることは不可能です。インフレを簡単に引き起こすことも困難であり 消費量を増やすことも簡単にはできません。

消費は美徳と叫ばれ、マスコミを活用した コマーシャル産業の餌食になり、大量消費の大きなつけが示されています。

政治は企業に支配され、企業は銀行に支配され、銀行は一握りの大財閥に支配されるというピラミット構造を 受け入れてしまいました。

愛を失った相手に、支配欲に取りつかれた相手に 「人道的に!」も何もあったものではありませ

相手を告発しても真実に変えることは困難です。

では今私たちに何ができるのでしょうか?

この構造を容認してしまった 自分たちの在り方を振り返ってみる必要があります。

私たちは愛よりも富を優先してきました。その流れに無自覚に乗ってきました。

これまで世界には 石油を求めて多くの争いがありました。

原子力エネルギーさえ富のために導入されました。

エネルギーを求めての争いが続いてきました。

まず一つの可能性はエネルギー改革。

フリーエネルギーの利用 太陽光、水力、風力、そして磁気の活用、ヘンプカーまで検討されています。

二つ目は私たちがしっかりした死生観を持つこと。

三つ目は 団結して声を上げること・祭や地域コミュニティの回復。

四つめは 教育を権力者の手に握らせないということです。

しかし何よりも優先する必要があることは 戦争回避です。

これは 戦争を起こして得をするものを除けば 誰もが 望んでいることです。

それでも正当防衛的な 武力の行使力は 備えておく必要があるのかもしれません。

教育も、医療も、食も、エネルギーも 財閥が支配しきっています。

ウーマンリブの運動さえ 子どもの教育を「財閥が管理支配できる公教育」任せにさせるもくろみのもとに推進されたということです。

神はすべての場所にいることができないために、母親を創造された。( ユダヤの格言 )

自己実現を「愛に生きる」ことと捉え直せれば、「ありのままの自分を受け止め愛し、本来の自分を表現しながら生きる」ことと捉えれば 富への渇きから 少しづつ解放されてゆくのではないでしょうか?