自作物語と活版印刷。
2022年2月23日よりお店でA.さんのぬいぐるみ販売を開始いたしました。
3月13日まではお店で販売いたしますが、その後はオンライにて販売です。
オンライン待ちの方がたくさんいらっしゃるので最終的には巣立ってしまうと思いますが、
もうしばらくはお店にいてくれるといいなあ。もちろん迎えてくださる方がいたらそれが一番ですが。
さて、今回のA.さんとのコラボは『靴をはいた猫』というものです。
3体作ってくださいましたが、どれも全く違う表情に違う毛並み、違う性格(!?)のようです。
何かを手の中から生み出す事のできる作家さんたちにいつも感動させられます。
出来上がった作品をいつもは見ているだけの私も、今回ばかりは何かに挑戦したくなり考えてたどり着いたのが活版印刷でした。
以前ショップカードを作ったときも活版印刷を採用しました。このときは専門業者にお願いしました。
ただ、業者に頼むと100枚単位だし、今回は3枚だけでよかったので自作しかない!とやり方は全てネットで調べたものだけど、兎にも角にもまずはやってみることにしました。
第一にデザイン。
絵は下手だし文章も書いたことないけど、自分なりに世界観を考え一枚のデザインにまとめてみました。猫たちの絵は案外可愛く描けた気がしてます。笑
次は必要材料。調べたものをホームセンターで集め、いざ、、、
いざというところまでは行ったのですが、肝心の版に使う硬化樹脂は簡単に手に入らず。
(硬化樹脂とは、紫外線を当てたところが硬くなるというもの。)
デザインも文章が長く細かすぎるので、太陽に当てて版を作るといった原始的な方法がうまくいくか心配になって、結果、版だけ専門の方にお願いしました。
手書きのものをデータとして使えるようにするのに、プロの義姉の手を借りて、、、
仕上がったものがこちら。
すごい!!!
こんなにも描いたものそのままに!!!
見た瞬間すごく感動でした。
後はインクをローラーでコロコロ。
版の上でもコロコロ。
圧のかけ具合などを色々試行錯誤して。
本番の紙で刷るときはちょっと緊張です。手のあちこちにインクが付いてるし、絶対汚さないようにと気をつけながらプレス機に投入!
最後の版を外すときが一番緊張したかもしれません。
版をどけてみると、思っていた通りの活版印刷に!!
普通の印刷とは全然違う、凸凹した表面にちょっとムラのあるインク。そして味のある猫ちゃんの絵。
初の活版印刷は案外うまく行ったと思います。
なんだか楽しくなってきて、気づいたらちょっと多めに印刷してました。額にでも入れようかな。
今回はプレス式の自作活版印刷でしたが、昔ながらの活版印刷機が欲しい。
『銀河鉄道の夜』のジョパンニのように活字拾いというものをしてみたい。
まだまだ奥深い活版印刷。いつか極めたら体験教室とかしてみたいという願望もでた。
さて、次回はどんな作品にしようかな、とハマりつつあるのでした。
おわり