『転校生』簡単まとめ(山中企画version)
🐄キーワード
不条理 生と死 日常 女子高校生
🐄あらすじ
いつもと変わらない、ある高校の教室の朝。そこへ、「朝起きたらこの学校の生徒になっていた」と言う転校生がやってくる。高校生たちの日常、生活。生きること、死ぬことへの疑問。転校生を受け入れながら、身近な出来事を通して、この世の不条理を描き出す群像劇。 1994年に上演されて以来、何度も高校生や若手キャストによって上演され続けている。平田オリザが提唱した「現代口語演劇」の代表作としても知られる。
*初演の『転校生』は、1995年に岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザ作『東京ノート』と同時期の作品
🐄現代口語演劇の特徴
>>>>あまり大きな事件が起こらない
『転校生』では冒頭に転校生がやってくる、という出来事はありますが、それ以外は日常的な会話で物語が進んでいきます。例えば、劇的に転校生の謎に迫ったり、何か殺人事件が起きたりするということはなく、突然現れた転校生を、なんとなく受け入れて日常を過ごしていきます。舞台の中に作られた「日常」を味わっていただきたいです。
>>>>違う場所で同時に話す(同時多発)
普段生活している世界と同じように、舞台上で複数の会話が同時進行します。『転校生』は、舞台が教室であることから、普通の現代口語演劇よりも多数、同時多発のシーンがあります。初めて見る場合、どこを見ればよいか混乱するかもしれませんが、自然と耳に入ってくる音を楽しんでいただけたらと思います。
*詳しくは、平田オリザ著作『現代口語演劇のために』『演劇入門』などの書籍に書かれています!
🐄主な上演歴
\下記のほかにも、多数上演されています /
🐄今回の公演について
元々21名の女子高校生が演じる前提で書かれた台本を、山中企画『転校生』では10名の20代〜60代の役者が演じます。今と昔、多様性。組み合わせの妙をお楽しみください!これまでに転校生を見たことのある方はもちろんのこと、『転校生』って聞いたことはあるけど、実際は観たことのない方、初めて観る方、ぜひご覧いただきたい作品です。