『W旦那+(プラス)』第67話 三代目妄想劇場
2017.11.17 04:43
2時間程過ぎた。
ウォークインクローゼットの中は、柔らかい光の間接照明が24時間灯っている。
臣は毛布の中で、隆二の肩に頭を乗せ、幸せそうに眠っている。
臣には前もってずっと監視してなくても、結果さえ判ればいいと伝えてある。
隆二自身も覗き見していること自体、あまりいい気分じゃない。
ネットカフェにいる時に、
「ホテルに二人っきりにして、一緒にお風呂に入ったり、エッチなんか始めたらどうしよう?」と臣に話すと、
「その時はその時だよ。俺達も心の整理がつくし…」と返してきた。
二人がいい雰囲気になった時の為に、ヘッドホンも2つ用意してある。
部屋の中では、剛典が先にシャワーを済ませ、ベッドで寛いでいる。
理愛は入浴中のようだ。
チラッと右肩にもたれている臣の顔を見る。
うっすら口が開いてる所をみると、完全に眠っている。
隆二(ずっと俺のことなんか無視で、あれだけ理愛、理愛って言ってた割には、意外とあっさりしている)
(仮に理愛ちゃんが、がんちゃんを選んだとして、こいつは平気なのかな?)
(そういう俺はどうなんだろ?)
色々思いを巡らせていると、ガチャっと扉が開く音がしたので、
臣の頭がずり落ちないように支え、部屋の中を覗いてみる。
理愛がバスローブを羽織って剛典の近くにやって来た。
理愛は手を伸ばして、部屋の灯りを消した。
End