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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

合衆国の歩み6-元祖トランプ大統領

2022.02.24 10:54

1828年、前にも出したアンドリュー・ジャクソンが米大統領に当選したが、彼はトランプにつながるポリュリズムの元祖とみられている。彼は、米英戦争で名をあげ、インディアンを虐殺して、公然と彼らを下等な人間と言った。ニューオリンズ英軍奇襲でも軍功を立てた。

24年の選挙では候補者が乱立し、ジャクソンは1位だったものの過半数が取れなかったため、下院がジョン・クインシー・アダムスを大統領とし、この問題で、今までの民主共和党が実質分裂し、ジャクソンが、後の南部民主党の前身をつくって、選挙に再立候補した。

アメリカの選挙制度は州に委ねられているが、この頃は白人男性の大多数に選挙権が与えられる州が増えていた。建国の父などはインテリで、普通選挙権に反対していた。しかし西部や南部に選挙権が広がると、無学で粗野であることがかえってジャクソンの売りになった。

ジョン。クインシー・アダムスは、第二代大統領の息子で貴族的だとジャクソンは攻撃した。まるでトランプがヒラリーを攻撃したのと同じである。とにかくこの選挙は、2016年のようなネガティブ合戦でジャクソンが勝利した。なおOKは、ジャクソンがAill Correctを間違えて書いたからという伝説もある。