オミクロン、英国上陸後と3回目のワクチン接種 - 3
著:大澤史來
英国の対応、各国の対応
早い段階で、多くの国はアフリカからのフライトを禁止し、日本、イスラエル、モロッコなどは完全に外国人旅行者の入国を禁止する措置を取った。感染者が拡大している英国に関して、フランスは入国禁止を先日発表。
英国に渡航する人は、出発前2日間にPCRまたは簡易検査を受けなけ、英国に到着した日の翌々日にはPCR検査を受け、陰性となるまで自己隔離しなければならない。
これだけの感染者数が英国内で確認される中、ジョンソン英首相はイングランドにおけるロックダウンの措置を取ることはせず、公共交通機関や店舗内でのマスク着用を義務付けるほか、13日からは必要がない限り自宅で勤務することを推奨し、国民一人一人に節度ある対応を呼びかけるにとどまっている。
本日、英議会ではコロナ感染の隔離期間を10日よりも短くすることを話し合い、この忙しい年末年始に労働者が素早く現場に復帰できることを計画しているようだ。実際に多くの地下鉄運転手、バス運転手がコロナに罹り、運転手不足による遅延や運休になっている。
その他に、参加する催し物によっては、18歳以上を対象にコロナウイルス感染の有無を確認が法律で義務付けになり、これにより、(現時点)2回のワクチン接種証明、48時間以内の簡易検査での陰性証明、または免除の証明が必要になる。スマートフォンのアプリや紙での提出が求められる。(以下の条件の場所)
ナイトクラブ
500人以上収容可能な屋内無座会場
4,000人以上収容可能な屋外の非開放型施設
10,000人を超えるすべての会場
また、セカンダリー・スクールやシックス・フォームの生徒に関しては、廊下やホールなどの共同スペースではマスク着用を「強く推奨」し、すべての学校と保育施設の職員と訪問者も同様の措置。
病院や出入国管理所などでは、引き続き1m以上のソーシャルディスタンスを置く。
Covidの症状がある人、または陽性と判定された人は、自ら隔離する必要があります。
陽性または症状が出た人、またはコビド感染者の接触者であるワクチン未接種の人は、自己隔離を行うこと。
ウェールズは12月27日よりすべてのナイトクラブの営業を禁止し、クリスマス後にはすべての商業店舗や職場で、ソーシャルディスタンスのルールが再導入される。現在は学校、公共交通機関、店舗、病院内でのマスク着用が義務づかされ、映画、ナイトクラブ、劇場への入場の際にコロナパスポートの提示を求めている。レストランで食事の際はマスクを外せるが、それ以外ではレストラン内でもマスク着用を心がけるように、出かける際に簡易検査するようにとも促している。可能な限りの自宅勤務も推奨している。
スコットランドの新しい規制は他のどこの英国内の地域よりも厳しいと思われる。公共交通機関やほとんどの屋内ではマスク着用、そしてすべての学校職員と学生も屋内でのマスク着用することが義務付けられている。
クリスマス前後は他の2世帯との接触を控えるよう要請し、他の家族との交流の前に簡易検査を受けるよう呼びかけている。店舗や事業者は、店内のスクリーンやバーでの混雑対策など、コビッドの蔓延を抑えるための対策を講じることが命じられ、屋内接客施設は、顧客の連絡先を控えたり、18歳以上の人は、ナイトクラブなどでワクチンの接種状況や陰性であることを証明提示が必要となっている。
病院、開業医院、歯医者などでは、2mの距離を置くという規制がまだある。介護施設入居者は、2世帯からの検査で陰性の訪問者しか受け入れることができない。 介護施設職員は毎日検査するよう推奨。
雇用主は、従業員に在宅勤務を許可する法的義務を負うが、やもおえず、在宅勤務が不可能な人は、週2回の簡易検査を推奨している。
家庭内にコビド陽性の人がいる場合、ワクチン接種の有無や陰性にかかわらず、10日間隔離が義務付けられている。また、他の家庭の陽性者と密接に接触していた場合も隔離し、PCR検査を受けなければならない(陰性で二重ワクチン接種を受けていれば、隔離を終了できる)。
北アイルランドでは、家庭内での異なる世帯の混在は30人までとする。
店舗、屋内席、観光スポット、公共交通機関、その他一部の環境ではマスク着用が義務付けられ、
中等教育以上の生徒も、校舎内および学校、交通機関でのマスク着用が義務に。職員はソーシャルディスタンスが取れない学校内では、マスクを着用することが推奨されている。
ナイトクラブ、バー、映画館などでのコロナパスポートの導入。可能な限り自宅勤務を推奨している。
また欧州に属するアイルランド共和国は明日から夜8時以降のレストラン、バー、イベントなどの一切の営業を禁止し、外出禁止令を発表した。これは来年の1月30日まで行われる。
コロナウイルス関連の規制に対するデモ参加者
12月18日に行われた各地のコロナウイルス関連の規制に対するデモ動画(注:一部過激な言葉あり)
ロンドン:https://youtu.be/HQG5vdQtP7I
ニューキャッスル:https://youtu.be/zhTRma2sQwo
ウィーン:https://youtu.be/vyqJpx3s-Mc
メルボーン:https://youtu.be/oMVgqDAMUEc
この他にもベルギー、スペイン、オーストリア、オランダ、ドイツ、チェコ、ニュージーランドなどでも地元警察とデモに参加する市民との間で激しい小競り合いに発展している。