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kojinkai

地図から振り返る地理講座。

2017.11.17 15:13

予習シリーズの工業分野まで終わったということで、

小学5年生向けの復習講座がスタートしました。


今週から3週間の設定で、

地形と気候、農業分野、工業分野の

日本地図書き込み式の講座を実施しています。

漁業は簡単なので割愛していますが。


4月以来、毎週濃厚濃密に指導してきており、

とてもじゃないですが1時間で語りつくせないことも

たくさんありますが、それは生徒たちも同じなようで、

「この地形から思い出せることをいっぱい話してみよう!」

ということで、過去に習ったこと、過去に話されたこと、

それらをいっぱい自分の口で説明できる機会を

もうけながら復習講座を行っています。



そこで気付いたことは、地形の名前を覚えている

量に正比例する形でよく生徒たちは関係する

事柄を説明することができているということです。

そしてそれは、過去の地理総合テストでの

高得点率にも正比例しています。


それは一体どういうことか。


地理が得意な生徒たちは、自分の知っている

地形と知識を結びつけており、一問一答的な

イメージのない語と語の結びつきによる

暗記をしてはいないということです。



例えば、根釧台地の付近の話をしていると、

「ここは先生と一緒にiPadで色々調べて、

九州にはない濃霧警報とかのニュースや霧の

写真をいっぱい見てきたから、ここは日照時間が短くて

しかも寒いから、稲作や畑作がやりにくいから、

酪農をやっています!酪農は、チーズやバターを

生産するやつで、産地から消費地が遠いから

加工をしています!」

なんて説明を引っ張り出せたり、

庄内平野付近の話をしていたら、

「最上川!これは日本三大急流ですが、

実は三大急流は日本で最も急な川三つを

選んでいるわけではなく、歴史的な理由も

ふくめて決められていて、確か一位は・・・

(常願寺川だよね?)そうです!

で、庄内平野は東北の米どころの一つだから

覚えておく必要があります!

あと、山形はさくらんぼも有名!」

なんて話が出てきたり、

越後山脈の話をしていると、

「冬は空気がこの山脈を上る時に雲ができて、

雪を大量に降らせます!で、春になったら

この雪解け水が豊富だから稲作がしやすいです。

で!!!夏にはフェーン現象が起きて暑くなるので

稲作がやっぱりしやすい!」

なんて話が出てきたり。


地理でやっておきたいことのかなりの部分が終わって、

生徒たちと知識の点検を行っているのですが、

本当よくしゃべるしゃべる・・・


工業まで流れるように授業を進めてきて、

夏休みくらいにバッと標準問題集を解いて

復習をしたくらいで、こんなに授業中に大々的に

復習指導を行ったのは実は初めてなのですが、

待ってましたくらいにかなり喋りまくってます。



こんなにも膨大に地理について喋りまくって

楽しそうにしている学年も初めてのことであり、

私としても、これが4月からの指導の成果か・・・と

子どもたちの努力や成長に驚かされます。

私の地理的思考を大部分コピーしてしまった生徒も

中にはいるようでした。


ここまで完璧に理由付けまでできていると、

よほどのことがなければ知識が吹っ飛ぶことはなく、

中学生になって地理を習う段階で「初めて見た」みたいな

知識などほとんどない状態になっているでしょう。



これからあと3枚日本地図を配って講座を実施しますが、

「これからの授業の3枚の日本地図が揃うのかぁ!

めっちゃ楽しみ〜!」ってとっても元気です。


地理を大好きになってもらえて、

狙い通りというか、むしろこの子たちの努力からは

期待以上の成果すら得られています。


よく頑張ってきましたね。