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インコと北海道と好きな本(ときどきお金)by FPだいちゃん

宗谷丘陵の鹿の群れ 〜2020年夏の北海道旅行より

2022.02.26 06:16

2020年夏に訪れた北海道旅行で、特に印象に残ったお話を。

宗谷岬の南に広がる、宗谷丘陵での出来事。


(宗谷丘陵というのは、この辺り↓)

夜明け前のまだ真っ暗な時間。

宿泊していた稚内市内のホテルを抜け、一路宗谷岬方面へ。

まだ薄暗い海沿いの一本道を疾走。車はほとんどおらずスムーズな道のり。

昼間なら、海の向こうに、美しい円錐形の利尻島が拝めるはず。


そこから「宗谷公園」という大きな看板を目印に右折。

宗谷丘陵の中へと、細い坂道を登っていきました。車同士が行き違うのは厳しいぐらいの道幅。

入ると、いきなり「シェルロード」と呼ばれる、ホタテの貝殻を敷き詰めた全長2.8kmの砂利道。

でも貝殻は細かく砕かれて、走りやすい。


まさに、その時。

丘陵の上に真っ直ぐ伸びる道をバイクでゆっくり進んでいくと、前方に何やら物影が。

何か、目が合ったような気もして。

ちょっと恐怖感もありつつも、ゆっくりゆっくり前に進むと、何とエゾシカの群れが。。。

エゾシカたちが、シェルロードや、周りの草原にたむろしていて、じっとこちらを警戒して見つめていた。


その数、何と20頭以上。

あまりの多さ、そして他に人っこ一人いない状況にビビりながらも、そのままシカの群れに突っ込んでいく。

というより、道を塞がれてい他ので、進むか退くしかない。

すると、いかにも面倒くさそうに、じわじわと両脇に広がる草原へと、シカたちは散っていく。

かといって遠くには逃げず、道の両脇から、ゆっくりバイクで進む私をじーっと見つめている。


何とも緊張感のあるひと時。

この時の写真は一枚も撮れず。というか、撮れるような雰囲気ではなかったな。


そのあとも、広大な宗谷丘陵は果てしなく続く。

しかし、夜明け前の薄暗い時間ということもあり、誰一人として、人間がいない。

巨大な風力発電の風車がグイングインとまわり、放牧された牛がたまにいたり、

遠くから警戒しながら見つめるエゾシカ数頭の群れがいたり。

でも、人間の姿だけはどこにも見当たらない。自分以外は。

人間ではなく、動物が支配する世界に迷い込んだような。そんな錯覚すら覚える。

これぞまさしく北海道の大自然。それをたった一人で満喫できた、最高に贅沢な時間だった。

白い貝殻でできたシェルロードも美しいものだった。

こうした道が2.8km続く。

ようやく引き揚げようとしていたころ、遠くから、この宗谷丘陵の主のような、

立派なツノを生やした二頭のエゾシカがこちらを見つめていた。

レンズを変えてたら逃げられそうだったので、標準レンズのまま撮影。

望遠で撮れていたらよかったのだけど。

道北、稚内に行く方は、宗谷岬だけでなく、宗谷丘陵も訪れてはいかがだろうか。


(おわり)