WFC エージェントラヴィッジ & ラヴィッジ レビュー
2022.02.28 10:57
今回のレビューは、トランスフォーマー ウォーフォーサイバトロン トリロジー より、
“エージェントラヴィッジ & ラヴィッジ” です。
“ビーストウォーズメタルス 超生命体トランスフォーマー” に登場した、トリプティコン評議会が送り込んだ
“諜報破壊兵 ジャガー” が、
“エージェントラヴィッジ” としてウォーフォーサイバトロン トリロジーシリーズ準拠でリメイク。
以前の姿であるカセットロンの
“ラヴィッジ” の復刻版とのセットで発売されました。
あ、便宜上タイトルにWFCと入れていますが、いわゆるネトフリ版ではありません。とくにシリーズ名は冠されてないんですね。
海外ではなにかのイベント限定での発売だったと思いますが、日本ではタカラトミーモール限定で発売されました。
しかし、果たして日本での発売はあるのだろうか? と、けっこう長いことヤキモキさせられたアイテムですね。
そういえばTwitterでの告知ミスもありましたっけ。あの頃の公式Twitter、グダグダだったなぁ・・
というのも過去の思い出。最近はわりと頑張ってくれてますよね。
ともあれ、どうにか日本でも発売されたジャガー Before After セット。
しかしメインとなるエージェントラヴィッジはデラックスクラスで、それに復刻版とはいえ1980年代当時500円だったカセットロンのジャガーをセットにして今のボイジャークラスを軽く超える価格というのはなぁ。
パッケージが専用のものとはいえ、ですよ。
同じような仕様のクインテッサ裁判セットが日本導入されていた場合、いったいいくらになっていたんだろうか?
まぁ、今回のジャガーセットやクインテッサ裁判セット(日本発売はもうないだろうけど)にはまだ特別感があるし、納得できなくのないのですが、あの赤いホイストはさすがに・・
いきなり関係ないこと言ってすみません(いつものこと)。
昨年12月から年明け1月にかけて、発売が予定されていたアイテムが多数延期になったことで、個人的には久々にじっくり触るトランスフォーマーとなりました。
レビューもTF関連はKD ガルバトロン以来、約50日振りですね。
ではでは、レビューしていきます。
まずは専用のパッケージから。
モノの仕様はWFCトリロジー準拠ですが、パッケージは普通の四角形です。
スタジオシリーズのように中台紙に背景イラストが描かれており、未開封状態でカセットデッキから飛び出してロボットモードに変形する・・というシーンが再現された配置になっています。
なので、いつもはすぐ開封するんですけど、我慢して(笑)未開封状態の写真を撮りました。
裏側には前面に同様のシーンを描いたイラストが。
珍しいパターンですね。
取り出した中台紙はやはりスタジオシリーズのそれのように簡易ディスプレイベースとすることができます。
イラストは、劇中でラヴィッジ(日本名メタルスジャガー)が乗ってきた宇宙船の操縦席を再現したものですね。
カセットデッキ部分は開いた状態になっており、カセットに変形したG1復刻版のラヴィッジ(日本名ジャガー)を入れることができます。
また説明書ですが、イラストではなく実際のトイの画像を使ったものになっています。
これまた珍しいパターン。
カセットロンのほうはイラストでしたが。
さて、先にジャガー Before After セットと言いましたが、今回のメインアイテムであるエージェントラヴィッジはアニメ第1作などに登場したサウンドウェーブの部下であるカセットロンのラヴィッジと同一人物(猫物)です。
ビーストウォーズはいわゆるG1と呼ばれるシリーズのずっと未来の物語で、オートボットの一部隊であるマキシマルズと同じくディセプティコンの一勢力であるプレダコンズが過去の地球に飛ばされてしまうわけですが、そこでの双方の行動を問題視したトリプティコン評議会から彼らの抹殺を命じられ、送り込まれたのが新たなボディを手に入れ、言葉も話せるようになったラヴィッジなんですね。
つまりはずっと生き残っていた、と。
過去の地球に到着すると、当初はマキシマルズに協力してプレダコンズを攻撃しますが、ゴールデンディスクに記録されていた初代メガトロンの遺言を聞いて任務を放棄、当代のメガトロン(ビーストメガトロン)と共闘することを選んだ忠誠心の強いキャラクターでした。
まぁ、いわゆるゲストキャラなので敗北後行方知れずになってしまいました(そしてまた違う世界戦で活躍した?)が。
また、劇中ではクロヒョウ頭のロボットモードから昔と同じカセットテープに変形したのですが、当時発売されたトイはメタルスチーター(チータス)の流用でメカパンサーに変形するものでした。
エージェントラヴィッジ
ロボットモード
海外での正式名称は、“コバートエージェントラヴィッジ” 。
コバートとは秘密の・・とかそういう意味らしいので、コバートエージェントとは秘密諜報員、とかそういう感じでしょうかね。
さてそんなラヴィッジさん、ボディは人型ですが頭部はクロヒョウという、TFでも珍しい獣人タイプのロボットモード。
オリジナルはメタルスチーターの流用でしたが、今回はキングダム版チーターの流用でのリメイクとなったので、顔の生身感がアップしましたね。
しかし新造された胸部や腰部、太腿などは当然劇中デザインが再現されており、正面から見るぶんには顔以外に生身感は少なめ。
実際に基型から流用されているのは脛から下の脚部とビーストモードの前脚だけで、7割以上のパーツが新規造形になっています。
オリジナルトイも上半身を中心にかなり新規パーツが使われていましたが、今回はそれ以上。ちょっと驚きの力の入れようです。
メタルスのリメイクはしない感じなのに、なんでコイツだけこんな本気でリメイクしてるんだ?
背面。
正面と違って生身感は少々強め。
若干ビーストモードの前脚の処理がおざなりですが、一応根元部分は空洞になっており、そこにビーストモードの肩が入り込むようになっているので前後の幅は少しコンパクトになっています。
また、オリジナルでは基型同様取り外して鎌状の武器になった(KD チーターの武器の基になったもの。ちなみにオリジナルでは取り外せるだけで実際に持つことはできず・・)尻尾は今回取り外すことができなくなっています。その代わり前後(ビーストモードだと上下)に動くようになりましたが。
あと変形の都合もあるのですが、腕の細さが少し気になりますね。
とくに前腕が細過ぎるせいで、拳のロール位置がズレてるんじゃないかとすら思えてしまう・・
それと足首、個体差なのかかなり緩いです。
ポージングに際しては尻尾がスタンド代わりになるのでよいのですが、この画像のように素立ちでの自立はちょっと厳しいです。
そういえば、チータスも緩かったな。