Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

マヤ

『W旦那+(プラス)』第68話 三代目妄想劇場

2017.11.18 03:56

剛典と理愛は、ベッドサイドの薄暗い照明だけに照らされている。


ネットカフェで目にしたあの『サキュバス』の特徴が隆二の頭をよぎる。


『サキュバスは襲われる人の理想の異性像、服を着ず下半身は裸で現れる。』

『そのため、その誘惑を拒否することは非常に困難である。』


隆二(まさか…理愛ちゃん、バスローブの下って何も着けてないんじゃ?)


隆二はゴクッと唾を飲む。


(もし一気にHまでいって、がんちゃんの精が吸いとられそうになったら…その時は臣と二人して止めに入らないと…)


隆二が右肩を上下して、臣を起こそうとする。


コクンと頭が前に落ちそうになり、慌てて臣の脇に手を入れて支える。


臣が眠そうに目を開ける。


目が真っ赤になっている。


(こいつ完ぺきに寝てたんだ)


臣はトロンとした目で、隆二の口元をじっと見ている。


(げっ!まさか…!?)


隆二が危険を感じるのとほぼ同時に、臣は隆二の口角辺りをペロンと舐めた。


文句を言おうとしたが、声は出せない。


隆二(寝起きで俺だって認識してないのか?こいつ…)


すると臣が耳元で、


「ローストビーフのソースついたまんま…」と囁いた。


隆二(あ…ちゃんと俺だって認識してる…)


(こいつの癖…5年前とちっとも変わってない)


じっと臣の目を見ていると、臣がまた耳元で


「子供か…」と囁いた。


隆二が真っ赤になって反論しようとした時、部屋の方から剛典の声がした。


End