よもやま話3 エンジェルシェア
A地点からB地点まで、
①αラインを通ると1分28秒で着く
②βラインを通ると1分32秒で着く
(※αラインはβラインより4秒早い)
両ラインの通行ストレスに差がない場合、
「どちらの道を通ることを選ぶか?」
となれば、誰しもが①のαラインを選ぶ。
では、ここで、
「ジュイククから近くにある“デイリーストア”に買い物に行って下さい」
と言われたら、どう行きますか?
αラインを選択した人は、ジュイククの階段を降りて、左に曲がらなければなりません。(αラインとβラインの所要時間は、実際の所要時間)
なお、私は、いつも右に曲がっており、葛マスターに「左に曲がった方が近いじゃん」と言われましたが、負けた気がするので、頑なに右に曲がっております。
こんにちは、へそ曲がりなQです。
今回はエンジェルシェアの話を・・・。
ウイスキーは樽で熟成させますが、樽は木材であるがゆえに、徐々にウイスキーが気化し、中身が減ります。この気化を「エンジェルシェア(天使の分前)」と読んでいますが、この分前は、15年熟成で、樽の半分まで持っていかれることも珍しくなく、「エンジェルダメージ(天使の損害)」と言えます。
さて、このなると、「何か対策すれば良いのでは?」と言う気がしますね。
例えば、
①大きなガラス容器に、ニューポッド(蒸留したばかりのウイスキー)と、樽木の木片をぶちこんで蓋をする。
②樽をラップする。
海原雄山「これだから素人は\(^o^)/」
と声が聞こえそうですが、①は樽で熟成させると言う法律に反するのでアウトですが、②は法律に抵触しません。
そして、「私が思い付くのだから、誰かも同じ考えをしているだろう」と海外のニュースサイトをウロウロしていたら、面白い記事を見つけました。
[意訳Q]
ディアジョ社(ジョニーウォーカー・ラガヴーリンなど)曰く、
「エンジェルシェアは、味の大きな要因だと言うやつがいるが、エンジェルシェアが、たまたま殆ど起きない樽でも、ウイスキーの味は”同じ”って、作り手なら誰しも知っていることだろ。だから、俺、樽にラップするわ」
生意気な青年実業家みたいな発言に意訳(違訳)しましたが、エンジェルシェアが味を左右していないことへの言及は、ちょっと興味深いですね。
この記事の最後は”味で証明しろ”となっており、記事が書かれたのは2008年の暮れ、そろそろ結果が出ているだろうと、更に検索すると、2015年の記事が出てきました。
「ディアジョ社の資金提供で、ネーピア大のカーマニ教授が、接着剤など使わずに、エンジェルシェアが起きにくい樽を開発。ただ、実際やってみないとどうなるか分からない。なお、ネーピア大学での作業の焦点は、スコッチウィスキーを成熟させるために使用する伝統的なオーク樽の使用を最適化する研究でした」
「あれ?最適化?革新的なラップ案は?」
結局、他のサイトでも答えは見つかりませんでしたが、ラップするなんて、誰しもが思いつくもので、実証失敗済みだったと推測します。
まだまだ、天使が持っていくウイスキーは枯渇しないようです。
おしまい。