【先に生まれた者としてどう指し導くのか!】
『ラグビー校長、 体罰と教育を熱く語る』
大八木 淳史著
以前に増して 体罰や躾という言葉の下に
虐待だと事件になって日々のニュースに目にすることが
多々ありますね。
このご本、ラグビーから大八木さんが
何を学び、現役時代ご活躍され、どう指導者として
社会に還元されているのか書かれている。。
「躾」=身を美しく と書く。
躾する側にも身の美しさがあって
子供達に躾が行き届くということだと思う。
身を美しくとはどういうことか・・・
見た目は周りの人への配慮も含め美しく
そして魂も磨き美しく。。
ただただ厳しくすればいいわけでもなく
ただただ結果がでたら良いわけでもない。
先生だから体罰をして良いわけではない。
先生=先に生まれる
大八木さんも書かれているけど
先に生まれた者だからできる助言がある。
(海外の友人が、日本ってどんな人にでも先生って言うんだね!
って言ってたなあ 笑)
スポーツもレベルに応じて楽しむ、親しみ方があり
そこから人としての資質を養っていくことが重要と。
日本の一つだけに秀でると、それのみになってしまうことにも
警鐘を鳴らしておられる。
これは同感。
ピアノを懸命にすると勉強ができない。。
これは絶対にない!
もちろん目指す方向にもよるけど、
できると思えば工夫するし、集中力も上がる、
はじめからできないと思うことが
脳に制限をかけてしまう・・
ピアノも同じではなかろうか?
熱心にする人、趣味として、様々な年齢・・
どんな学び方でもやはり資質を養っていくことはできるし
そこがテクニックより大切でもある。
いや、テクニックも大切で習得しても
それのみで心動かす演奏にはならない。
上手だから威張って良い、何をやってもよいわけでもない
趣味だからルーズになってよいわけでもない
行き着くのはその人の資質!
ジャンルを問わず、指導者、先生、子育て中の親御さんには
ぜひ手にとっていただきたい一冊です!
次回は、私が師とはこういうことなのかと
頭の下がった私の師の背中をご紹介しようと思う。。