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EBP Research News

連載 | 看護師のギモンに応える!エビデンスの使い方・広め方 第11回 質的分析によるエビデンスをEBPで活用する (2022.2)

2022.02.28 11:30

週刊医学界新聞の連載「看護師のギモンに応える!エビデンスの使い方・広め方 」(看護号)の第11回は『質的分析によるエビデンスをEBPで活用する 』です.

質的分析によるエビデンスを実践に統合する場面には様々ありますが、この回では、とくにEBPのStep 4に着目して、医療者と患者が協働する shared decision making(SDM)の考え方と共に紹介しています.


Step4を「エビデンスを適用する」というEBPのステップの1つとしてではなく、SDMとして捉え直すことで、EBPの意味、質的分析のエビデンスの意義を、より深く考えることができるようになると思います.


また「効果があるとされるエビデンスのある治療やケアを行う(あるいは効果がない治療やケアをやめる)」というエビデンスに基づく介入(Evidence-based intervention)に関する分野でも、質的分析と量的分析の知見を統合するための研究が盛んに行われています.

EBM/EBPは、臨床疫学を基盤として発展してきた経緯から、質的分析から得られる研究成果をエビデンスとしてEBPに統合する方法論はまだ発展途上にあります.この経緯についてさらに知りたい方は、本サイトの”[EBPの本棚] EBPとナラティブについて考えたいときにおススメの書籍”もご参照ください.


Reference.
友滝 愛(執筆/監修), 深堀 浩樹, 津田 泰伸(編集協力). 看護師のギモンに応える!エビデンスの使い方・広め方 [第11回] 質的分析によるエビデンスをEBPで活用する. 週刊医学界新聞(看護号) 第3459号 2022年2月28日. https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2022/3459_06