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「宇田川源流」 大雪による混乱で欠航という自然災害に対する対応への問題

2022.03.02 22:00

「宇田川源流」 大雪による混乱で欠航という自然災害に対する対応への問題


 さすがに3月に入って「雪」というような災害はなくなり、逆に雪が解けてくることによって雪崩などの災害が警戒される時期になった。もちろん、北海道などではまだまだ雪がある。スキー場などでは5月くらいまでスキーができるのであるから、まだまだ雪に関しては警戒が必要なのであろう。しかし、そのような内容であっても、まあ、さすがに「豪雪による災害」はこの季節にはないということになろう。

 しかし、2月22日から23日にかけて、まあ、この3月に入る直前に、北海道と北陸においては異例の豪雪によって「災害級」の状況が起きた。特にひどかったのが、千歳空港であるとされる。もちろん、例えば新潟や外山など、日本海側でもかなり大雪があり、自動車に関する通航制限や事故などはかなり多く報道された。しかし、数年前(いや昨年だったか)にあったような大規模な通行止めなどは今回は発生していない。

 災害などの場合に「過去にあった災害に対して、その規模の災害が起きた場合に、同様の被害を出さないように備える」ということは、基本的には、一回目の災害というのは、その災害に対して「想定外」ということが言えるのであるが、二回目以降は「すでに同じ規模の災害があった」ということになるのであるから、それに備えてなければならない。

 もちろん、期間の問題がある。災害に対策するということは、いくつかの問題がある。今年の東京などは、雪の予報になったことから、首都高速などは事前に通行止めにするというような対処をしている。もちろん滑らないような、または何らかの設備的(融雪装置など)ができるような時間的な余裕はないということで、次善の策で通行止めにして自動車の事故を防ぐということになった。雪の中での事故処理は大変なだけではなく、事故現場の後ろにも渋滞ができてしまうので、そのことから、別な事故を発生させてしまう可能性があるので、二次災害を無くすという意味でも、事故を防ぐということが重要なのである。

 このように考えれば、「一回目の災害」に対して、一つの内容だけではなく、次善の策などもすべて含めて、その状況下の中で、最善の策を行わなければならない。

 しかし、今回の千歳空港に関しては何か違ったのではないか。

大雪で孤立の新千歳空港、離着陸はできても「混雑で欠航」なぜ? 背景を聞いた

 2022年2月22日から23日にかけて北海道札幌市周辺はまたも大雪に見舞われ、新千歳空港でも欠航が相次いだ。さらに空港からの交通機関も運休が相次いだために空港内で利用者が夜を明かす事態も発生した。

 23日も新千歳空港から道内への交通は混乱しており、ANAでは「ターミナルの混雑」が理由という異例の欠航も発生した。離着陸は可能になっていたが、空港の状況を考慮しての判断だった。

■新千歳行きを空席に、新千歳発は運航

 新千歳空港では大雪のため22日は終日全便を欠航、滑走路も封鎖して除雪作業を行った。空港を運営する北海道ターミナルビルによると、23日は2本の滑走路のうち1本が午前7時20分より使用可能になり、もう1本も午前10時に使用を再開した。午後以降の積雪による一時的な使用停止はあったものの航空機の発着自体は可能になっていたが、それでも合計73便が欠航した。

 機材繰りなどで各社に欠航が発生する中、ANAはこの日の18時以降の羽田→新千歳の4便と伊丹→新千歳の1便について「ターミナルビル内にて相当数のお客様が滞留しています。今後も解消のめどが立っていないため、安全性確保の観点から欠航いたします」と理由を説明して欠航させた。

 判断の経緯について、ANA広報部はまず23日16時頃に、国土交通省航空局の航空交通管理センター(ATMセンター)から航空各社に対し新千歳へ向かう航空便の出発停止要請があったことを明かす。

 これは空港利用者が移動できずターミナル内に滞留していた状況を受けてのもので、要請は17時頃に解除されたものの、新千歳空港の状況を確認して新千歳行きの便の欠航を決めた。空港から札幌方面への鉄道は終日運休、バスも乱れが続き札幌市内との移動には大幅な時間がかかっていた。

 ただし機体自体は乗客を乗せずに空席で新千歳空港に飛び、折り返しの便は乗客を乗せて運航していた。「ATMセンターからの要請は解除されましたが、空港内のお客様が出発便を待っているのか、札幌市内に向かいたいのかわからない状況でありました。収集した状況をもとに新千歳行きの便はフェリー(回送)で運航し、夜の新千歳→羽田便として運航しました」と取材に答えた。23日の18時以降、新千歳-羽田間では新千歳行きは空港混雑と天候で合計6便が運休したが、羽田行きは最終の1便以外は出発遅延がありながらも運航できた。

 ATMセンターからの要請は航空各社に対しなされたが、この「混雑欠航」が利用者にアナウンスされたのはANAに限られた。JALでも新千歳発着便のうち11便が欠航となったが、「ATMセンターからの要請はありましたが、運航可能な新千歳行きの便はお客様を搭乗して運航させました」と同社広報部は取材に答えた。

2022年02月24日 20時42分 J-CASTニュース

https://news.nifty.com/article/domestic/society/12144-1489110/

 2月22日から23日にかけての豪雪によって、千歳空港の滑走都などにいて雪がたまり、その処理限界を超えたことから千歳空港における飛行機の発着が止められた。ここに関しては問題はないのではないかと思う。もちろん私は現場にいたわけではないので、何とも言いようがない部分はあるし、現場にいた人々からすれば「いない人が何を言っているのか」というようなことになるのかもしれないが、そこは空港の専門家などの話なども合わせなければならないので、現場にいたということだけとは異なるのではないか。

 さて、その上で、今回の問題は「空港に宿泊(他に行くことができない)」という人が多くなってしまったということがある。

 今回の問題は、「空港における発着の判断」と「鉄道」「バス」などの、空港までのアクセスという問題の二つの問題であると思われる。まさに、「空港」という飛行機を発着させる場所つまり、遠距離の移動を行う場所と、そこに対してアクセスする交通機関の連携ができているのかということになる。

 公共交通機関に関しては、上記の首都高速の決断のようなものもあるが、なるべく早めにその案内を、それも広く出さなければならない。それでなければ、空港や駅などの公共交通機関の拠点に人が集中してしまい、そこで流れが止まるということになるので、すべてが止まってしまうということになってしまうのである。「流れが止まる」ということに関して、そのことが様々なリスクをはらんでいるということはかなり大きな問題になるのではないか。

 ある意味で「できれば予定通りになるべく多くの人を運ぶ」ということを目的としているのであろう。しかし、そのことによって空港自体が混乱してしまったり、あるいは、空港までのアクセスをするための公共交通機関が麻痺してしまっては、そのことによって、人間の処理が煩雑になってしまい、そのほかの公共交通機関も、また空港に関しても大きな問題になる。その辺の連携と空港の状態の広報がうまくできていないと、二次災害の恐れが出てくるということになるのである。

 雪をのものを処理するということもあるが、しかし、それができなくても、様々な手段ができる。「空港株式会社」「JR」「バス会社」というような会社の垣根を越えて、そのようなことが必要なのではないか。