220216 縄文時代の製塩土器など~~!
2月16日実施~縄文遺跡Zoomセミナー・チャットQ&Aで「大芦Ⅰ遺跡」と話したのですが、探したら写真がありました!
平成10年前後でしょうか?完品に近い逆円錐型の製塩土器が岩手県埋蔵文化財センターの発掘調査で出土しています。
高さは30㎝位かと思います。後日調べてみますが、「野田塩」に関心が集まっていた経緯や旧種市町の海岸でも製塩が盛んだったこともあり「すごい!」ッと感心でした!
1997年調査で出土~久慈市夏井町大芦Ⅰ遺跡は夏井川上流丘陵斜面で、洋野町大野帯島海成段丘登り坂途中にあります。
古久慈湾が内陸に入込んでいたとしても、現在の河口から約9㎞も西側内陸で、おそらく逆円錐型のバケット土器は製塩後の運搬にも使われていたことでしょう!
2月中ラジオを聴いていたら、岡村道雄先生(元文化庁文化財専門官・東北歴史資料館館長など歴任)が「運搬にも使われたようです!」と話されていました。
この写真入手時点では、少なくとも縄文晩期末およそ2300年前より、遡るということでした。
⁂いわて未来への遺産 遺跡は語る 旧石器~古墳時代
発行:岩手日報社~平成12(2000)年10月18日
P96 縄文人の世界 ●製塩 専用の土器が立証👆
発掘調査に当たった岩手県埋蔵文化財センターの高木晃さんが解説しています。
Ⓒ岩手県教育委員会₋平成26年度岩手県遺跡情報検索システムより部分図
オレンジが大芦Ⅰ遺跡エリア~東西に久慈湾へ流入する夏井川があり、北側は洋野町大野地区帯島の海成段丘地帯です。この斜面上に遺跡があります。
平成16(2004)年12月24日発行~種市町立歴史民俗資料館 収蔵資料図録Ⅰ考古編
発行:種市歴史民俗の会
旧種市町では以下の竹の子遺跡、ゴッソー遺跡、ホックリ貝塚、黒マッカ貝塚などから縄文期の製塩土器片が出ていると言います。
二十一平遺跡でも製塩土器片が出ているようですが、この遺跡は古代、おそらく平安時代とされています。
P67 縄文時代の製塩土器片写真図
@話は飛んで遮光器土偶の目の表現のことですが、北米極北圏先住民族のゴーグルから?とも言われます。
ほんとかどうかは、諸民族の参考事例をリサーチしてみないことには断定できませんね!でも以下をご覧ください。もしかしたら??ですね!
👆 アラスカやカナダ極北圏の先住民族イヌイットやユピックの人達が眩しさを和らげるために使った「スノーゴーグル」!
ノルウェーの生活そのものがアウトドアな女子 Ragnhild Rajala Lautzは「サミ人も使ってる」と反応しています。
ロシア沿海州、アムール河流域、千島列島、カムッチャカ半島、シベリア極北の諸民族はどうか、交易・交流があるかなど地理的・時系列的な検討で証明されれば「Snow goggles」を模した?と言えるのかも?現時点では「眼の表現方法」の相違としか言えないですね!
日本列島内でも、地理的分布・時系列上の土偶〜眼の表現方法に違いがあるようです!